山本はパドレス打線に2被弾となった(C)Getty Images

 ドジャース山本由伸4月12日(日本時間13日)に本拠地で行われたパドレス戦に先発。山本にとっては自身メジャー初登板となった3月21日に韓国で行われた試合以来の再戦となった。同試合では初回に相手打線につかまり、猛攻を浴び、1イニング43球、被安打4、5失点で初回降板のノックアウトとなっていた。

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 今回は雪辱を果たす機会とあって、投球内容に注目が集まった。しかし先頭打者を見逃し三振に抑えるも、続く2番のタティス・jr.にはセンター前にヒットを許すと続く、3番ジェーク・クロネンワースをスプリットで空振り三振に打ち取る。しかし二死1塁の場面で打席に迎えた、4番マニー・マチャドに初球のカーブを捉えられ打球はレフトスタンドへ。自身にとってメジャー初被弾となる2ランホームランを浴び、悔しそうな表情も浮かべた。

 さらに2回も先頭のキム・ハソンに初球のフォーシームを捉えられ、初回と同じくレフトスタンドに運ばれた。この日は5イニングを投げ、2被弾を含む4安打3失点でマウンドを降りた。

 山本はこの試合前まで10イニング連続無失点と結果を残していたが、メジャー屈指の強打者軍団といわれるパドレスに再びつかまった。

 NHKBS-1で試合の解説を務め、エンゼルスマリナーズでも活躍した長谷川滋利氏は初回、4番のマチャドがカーブを捉えてホームランとしたシーンに「相手もよく研究している」と山本の投球データにカーブが多いことをしっかり分析していると見た。

 さらに2回にも先頭のキムに初球のフォーシームをホームランにされた。この日は5回91球で降板、勝ち星こそつかなかったが、6三振と粘りも見せた。

 この山本の投球には長谷川氏も「完璧ではなく我慢も必要の時期」と、メジャー初年度とあって様々な打者と対戦しながら経験を積んでいくことが必要とした。

 日本時代は史上初の3年連続投手4冠と「無双」と評された右腕がいかにメジャーの舞台にアジャストしていくのか。その過程も注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

山本由伸 初のメジャー2被弾! 再び因縁の強力パドレス打線につかまる メジャーの洗礼にレジェンドOBからは「我慢も必要な時期」