明治安田J1リーグ第8節の1試合が13日にデンカビッグスワンスタジアムで行われ、アルビレックス新潟vs北海道コンサドーレ札幌は1-1のドローに終わった。

今季初の連敗中で4試合勝利なしの14位新潟はU23アジアカップメンバーから落選の小見洋太が長谷川元希、宮本英治、早川史哉とともに先発。5連敗ストップの今季初勝利を掴み、さらなる巻き返しを期す最下位札幌は古巣凱旋の鈴木武蔵が1トップに復帰したほか、青木亮太も左ウィングバックに戻った。

両チームとも自分たちの色で押し通せるかが勝負の鍵となる戦いは開始2分に谷口海斗のフィニッシュで襲いかかるなど、新潟優勢の入りに。7分と10分にも小見と長谷川のシュートがいずれも枠を叩き、ホームチームのペースで進む。

札幌は16分に鈴木の負傷交代にも見舞われたりもしたが、20分にバイタルエリア中央の荒野拓馬が縦パスを試みると、相手のクリアボールがこぼれ、浅野雄也が左足を一閃。クロスバーの内側を叩いて吸い込まれ、先手を奪う。

22分にも左サイドからの折り返しに浅野がボックス中央で合わせ、追加点に迫った札幌だが、GK小島亨介が許さず。新潟は40分に長谷川がボックス左に仕掛けた流れからボックス中央の松田詠太郎が右足を振るが、宮澤裕樹の好カバーに遭う。

リスタートからセカンドボールの回収率を高め、ペースも引き戻す札幌だが、55分にも馬場晴也が負傷し、またもアクシデントによる交代。片やダニーロ・ゴメスを送り込み、同点を目指す新潟だが、ボールこそ前に運べど、ゴールを割れず。

そのなか、75分に大森が前半に続くイエローカードで退場となり、札幌は残り15分を数的不利で戦う苦境に。札幌が5バックで守りを固める策に出るなか、新潟はこの流れを見るや77分に長倉幹樹と奥村仁を送り込み、反撃に転じる。

すると、新潟全体が押し上げる80分に左サイドの小見が中にパスを出し、これを受けた秋山裕紀が右足ミドル。遠目の位置からだったが、ゴール前の岡村にヒットしたボールがゴール右に突き刺さり、新潟が秋山の今季初ゴールで追いつく。

直後に3選手の交代に動いた札幌を尻目に勝ち越しを狙った新潟は87分にもダニーロ・ゴメスが左足ミドルを放っていったが、次のゴールとはならず。新潟は2連敗ストップも5戦未勝利、札幌は連勝逃すも2戦負けなしとなっている。

アルビレックス新潟 1-1 北海道コンサドーレ札幌
【新潟】
秋山裕紀(後35)
【札幌】
浅野雄也(前20)