プレミアリーグ第33節、マンチェスター・シティvsルートン・タウンが13日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが5-1で快勝した。なお、ルートンのDF橋岡大樹はフル出場した。

3位のシティはチャンピオンズリーグ(CL)のレアル・マドリー戦を控える中、降格圏の18位相手にリーグ3連勝を狙った。リーグ前節はクリスタル・パレス相手に4-1の快勝を収めたグアルディオラのチームは、敵地で行われたマドリー戦では激しい打ち合いの末に難所で3-3のドローに持ち込んだ。

逆転でのリーグ優勝へ勝ち点3を積み上げつつ、週明けの大一番へ弾みを付けたいこの一戦では先発6人を変更。守護神エデルソン、体調不良から回復したデ・ブライネが復帰した一方、休養のロドリフォーデンらに代えてマテウス・ヌネス、アルバレスらが起用された。対するルートンは橋岡が変則5バックの中央右でスタメンを飾った。

試合は開始早々にホームチームが動かす。2分、デ・ブライネのスルーパスに抜け出したハーランド、ドクとボックス内で続けて際どいシュートを放つと、最後はハーランドの枠を外れた強引なシュートが橋岡の顔面に当たってコースが大きく変わってゴール左隅に決まった。なお、橋岡は先日のアーセナル戦に続く不運なオウンゴールとなった。

幸先よく先制に成功したシティは、以降も人基準のルートンの守備を効果的に揺さぶってチャンスを作っていく。9分にはグヴァルディオルの右足ミドルシュート、14分にはボックス付近からのヌネスのシュートでGKカミンスキにファインセーブを強いる。

前半半ばから終盤にかけても相手陣内でハーフコートゲームを展開するシティズンズ。80%近いボール保持率に加え、ボールを失っても即時奪回でルートンに自陣からの脱出を許さない。そして、前半だけで18本のシュートを浴びせかけたが、27分のヌネスのシュートは左ポストを掠め、前半終了間際のデ・ブライネの枠内シュートは同胞GKカミンスキの好守に遭い、圧倒した前半のうちに追加点を奪い切れなかった。

後半も試合展開に大きな変化はなし。引き続き相手陣内でハーフコートゲームを展開するホームチームは、アルバレスやグヴァルディオルがフィニッシュに顔を出す。

以降も多彩な仕掛けで相手を揺さぶりながらルベン・ディアスらが幾度も際どいシュートを放つと、64分にはセットプレーからようやくゴールをこじ開ける。64分、左CKのショートコーナーでアルバレスからのマイナスパスをペナルティアーク付近のコバチッチが右足ダイレクトシュート。これがゴール前の密集を抜けてゴール右に突き刺さった。

コバチッチに今季プレミアリーグ初ゴールを決められて2点のビハインドを背負ったルートンは、失点直後にオニエディンマの右サイドからのクロスをゴール前のウッドロウがワンタッチで合わせてようやくファーストシュートを記録したが、これは惜しくもクロスバーを叩く。

冷や汗をかいたものの、2点リードを維持したシティは、ここから攻勢を強めると、75分にはドクが鋭い仕掛けからボックス内でオニエディンマのファウルを誘ってPK獲得。これをキッカーのハーランドが冷静に左隅へ蹴り込み、今季リーグ戦20点目とした。

この3点目で勝利を確信したグアルディオラ監督は81分にデ・ブライネハーランドを下げてセルヒオ・ゴメス、ボブの投入で試合をクローズに入る。

この交代直後の81分にはビルドアップのミスを突いたルートンがバークリーのゴールで一矢報いる。

だが、ここから再びギアを上げたシティは87分に左サイドを単騎突破したドクが切れ味鋭いカットインでボックス内に侵入し、DF橋岡の股間を抜くシュートを右隅に流し込む。さらに、試合終了間際の93分にはドクの突破で相手守備を押し下げた後、ボックス手前でフリーとなったグヴァルディオルが見事な右足のミドルシュートをゴール左上隅に突き刺し、公式戦2試合連発となるプレミアリーグ初ゴールを記録した。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、快勝でリーグ3連勝を達成したシティが暫定首位に浮上すると共に週明けのマドリー戦へ大きな弾みを付けた。

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