4月19日(金)よりテレビ朝日系にてスタートするドラマ「JKと六法全書」(毎週金曜夜11:15-0:15、テレビ朝日系)。本作に出演する幸澤沙良、大東駿介、黒木瞳の囲み取材会が東京近郊のロケ地で行われ、意気込みや魅力を語った。

【写真】大東駿介と黒木瞳が座長の幸澤沙良をしっかり支え、現場の雰囲気の良さが伝わる

本作は、2022年の超難関オーディションを突破した期待の新人女優・幸澤の主演作。史上最年少で司法試験に一発合格し、法律関連“のみ”天才ぶりを発揮する女子高校生弁護士“JKB”が法廷で新旋風を巻き起こす「法曹×学園」ハイブリッドドラマ。

青森で弁護士の祖父と暮らしていた桜木みやび(幸澤)が、桜木華(黒木)が所長を務める東京の法律事務所で見習い新人弁護士として働きながら、法廷で大人たちを相手に熱く“ド正論”をたたきつけていく。一方、都内の高校に転入し、弁護士の肩書を隠して新しい学校生活をスタートさせるも、周囲とうまくなじめないなどの問題も。そんなみやびが、法廷と学校とで奮闘しながら、弁護士として突き進んでいく姿を描く。

■「日々手探り」という幸澤だが

座長を務める心境を、幸澤は「まだ“座長”という響きに慣れていなくて…。本来、座長が果たすべき役割を果たせているわけではないのですが、日々黒木さんや大東さん、スタッフの皆さんに助けていただきながら、日々手探りですが、毎日楽しく撮影させていただいています」と語った。

一方、幸澤の印象や現場の雰囲気を大東は「初めて幸澤さんにお会いしたのが、ポスター撮りの時で、その時も、3人でインタビューをしていただいたんですけど、一応、先輩ですのでね『幸澤さんを引っ張って行けるように頑張ります!』と言っていたのですが、見事に僕が引っ張られている状態です(笑)。『本当に芸歴20年目ですか?』というくらい、どっしりとしていています。法廷ドラマなので、もちろん法廷でのシーンもあるのですが、とんでもない長ぜりふもリハを含めてトチっているところを見たことがありません。それに横にいる僕がどんどん緊張してしまって一言だけのせりふをかんでしまうという(笑)。あの時は申し訳ないっ! 本当に不甲斐ない…その日、眠れなかったです。これからも足を引っ張って頑張ろうと思います(笑)」と場をなごませた。

黒木は「私は沙良ちゃんの1作目の主演ドラマを偶然、第1話から拝見していて、面白くて毎週ずーっと見ていたので、今回ご一緒すると分かって大変楽しみにしてたんですけど、沙良ちゃんはメリハリの利くお芝居もなさるし、ユーモアのセンスもあるし、本当に天才肌だなと。役柄のみやびも天才ですが、ご本人も本当に天才。天才は天才にしか語れないので、私には語り尽くせないかなという感じがしております」と絶賛。

■「僕が引っ張られている」「本当に天才肌」と先輩たちが絶賛

先輩らの高評価に幸澤は「そんな大したこと…」と恐縮しきり。そんな幸澤に大東は「どうやって育ったん? もちろん初々しさ、フレッシュさもあるんですけど、締めるところはバッと締めるそのセンス…3年目でできますか。自分は今もちょっとギリギリなのに、いろいろ勉強させてもらっています」と笑わせた。

■先輩たちの衝撃の失敗談の数々にびっくり

ほかにも「新人時代の失敗談」では、大東駿介は「山ほどありますけどね…。ある作品で『よーい、スタート!』でせりふを話し始めたのですが、よくよく思い出して足元を見ると靴を履いてなくて。なんで外で裸足でいるんだろって。よくわからないミスが本当に多かったですね。舞台の時も、持ち道具を持ってなかったり。キーとなる大事なアイテムを出そうとして、(ジャケットの内ポケットに)ないっていう…。気をつけましょうね」と振り返る。

黒木瞳も「『失敗しないと正しい道がわからない』と思うので、今も失敗を重ねていますが、新人のころは大東さんよりもすごい失敗をしてきたと思います(笑)。例えば、1曲歌わなければいけないところを笑わされて1曲丸々笑ってしまったんです…。笑い上戸なんでツボに入っちゃって。で、笑った自分が悲しくて恥ずかしいから、今度は銀橋というところを渡るのですが、泣いて渡ったんですよ。たぶん銀橋を泣いて渡ったのは私くらいだと思います。踊っている最中に靴が脱げちゃって、そのまま踊ればいいのに律儀に戻ってしゃがんで履いたんです。会場の1階席から3階席までお客さまは爆笑でした。もう泣きましたね、自分が恥ずかしくて…」と衝撃のエピソードを披露。

すると大東が「両サイド靴脱げがち」とちゃかして笑いを誘う。幸澤沙良は「でも黒木さんの『失敗しないと正しい道がわからない』っていうのは、確かにそうだなって。恐れず失敗していきたいと思います」と共感する場面も。

■幸澤の失敗エピソードに大東が焦る

そんな幸澤の失敗エピソードは「お二人のエピソードのインパクトが強すぎて」と困惑しつつも、「今回のドラマでいうと、大東さんが一瞬せりふを飛んでしまったときに、『アレのアレでアレで』って話されることがあるんですよ。シリアスなシーンで私にカメラが向いてるときに『アレがアレでアレなんだ』って、笑いが堪えられなかったです」と訴えると、大東は必死に弁明。

すると黒木から「よく『乗り越えられない壁はない』っていいますが、壁はいっぱいある。でも、乗り越えなくてもいい。ただ、そうなんだって思って、またいつか乗り越えられる日もあるから。楽しんでやっていきましょ!」とフォローが入った。

そして本作の見どころを幸澤は「あと数日で第1話が放送されますが、法律ドラマと学園ドラマのハイブリッド作品ということで、幅広い年代の方に楽しんでいただけると思います。ハラハラドキドキしたり、ちょっとキュンとしたり、いろいろな感情を感じていただけるドラマだと思っております。皆さま、ぜひ楽しみにしていてください。よろしくお願いします!」とアピールした。

■出演者が「JKと六法全書」の魅力を語り尽くす

――このドラマの魅力は?

幸澤:学園ドラマでもあり、法廷ドラマでもあるんですけど、法廷のシーンも堅苦しくなく、すごく気楽に楽しく見られるドラマだなと先日1話を見てすごく感じたので、一番の魅力は明るさ、ポップさだと思います。

大東:「痛快さ」ですかね。僕は女子高校生が弁護士ということで、パートナーとして、弁護士の倫理で話すんですが、彼女は「自分が信じる正義」や「人として」といったものを恐れずに主張するんですよね。「法律としてはそうですけど、人としてどうなんでしょうか?」っていう、うやむやな部分に対してガンガン突き刺してくれるので、そこに心が動きましたね。みやびのお芝居も含めて。そこが見どころだと思います。

黒木:このドラマの魅力はJKBとOYGとOBBです。OBBの意味は…あえて私に言わせないでください(笑)。

――天才の自覚は?

幸澤:ないです! 法廷のシーンとかは前日にすごい緊張しますし、かんだらどうしようって。私のせいで撮影止めてしまったらどうしようって、いろいろ考えてしまって…天才ではないと思います。せりふを覚えるコツは、動きながらやると覚えるって教えていただいたので、最近は筋トレしながら覚えてます。

――主人公・みやびが上京して女子高校生弁護士として働き始めますが、これから新しく始めたい事、もしくは新しく始めたことは何かありますか?

幸澤:料理です。先日、高校を卒業して、大人への第一歩を踏み出したのかなと思うん

ですが、ほとんど料理をしたことがなくて、得意料理がまだ卵焼きなので、それを脱したいなと思っています。肉じゃがなど、家庭的な料理を作れるようになりたいです。

(黒木が講師に名乗りを上げ)本当ですか! 今年終わる頃にはお料理完璧になってます!

大東:最近バンドを始めまして、ベースを練習しています。お芝居とは別の表現として、音楽というのはかなり刺激的で、煮詰まったときなどはベースを触っています。先日、ちょうど現場で『新しいことを始める』というテーマの話になったのですが、黒木さんから『新しいことを始めようと思ったときは、72時間以内に始めないと、一生やらない』という話を伺って。『じゃあ僕、今思っていることを始めます」と言ったのですが、すでに72時間以上経ってしまったので、二つほど一生やらないができました(笑)。

黒木:私は今年になってジムデビューしました。今までダンスはやっていましたが、ジムというものはやったことがなかったのでジムデビューしまして、今、“たんぱく質月間”で筋肉量を増やそうとしています。あとは今年、乗馬と剣道を始めました。

大東:多忙の中で思いついたことをどんどんチャレンジされている。すでに2個ほどやらないことができたんですけど、すごいと感じます。

■せりふ覚えはドラえもん頼み?

――女子高校生弁護士=JKBのドラマということで、意気込みをアルファベット3文字で表現してください。

幸澤:「SIG」です! 精一杯頑張ります! 

――苦労した法律用語があれば教えてください。また、役作りのためにしたことは?

幸澤:法律用語自体はそんなに多くなくて、わりと分かりやすい言葉になっています。でも、お恥ずかしい話なのですが、私はそもそも誰が被告人で、弁護士がどっちについて、検察がどうでなど、まったく分かってなかったので、裁判所で検察はどこに座るのかなど、一から基礎の部分を学ぶのに苦労しました。

役作りのために、裁判を二つくらい傍聴しに行きました。人生が変わるような判決が下される瞬間を間近で見て、改めて弁護士はすごく責任のある大切な仕事なんだなと肌で感じました。

――みやびは史上最年少で司法試験に一発合格する天才ですが、何か1つ○○の天才になれるとしたらどんな天才になりたいですか?

幸澤:「暗記の天才」になりたいです! ちょっとしたことでせりふが飛んじゃう。自分が予測していないことが起きると、頭が真っ白になってしまい…。長ゼリフを覚えるのって大変だなと身をもって実感しているので、改めて「暗記の天才」になりたいなと思っています。必死です!

ドラマで、裁判のシーンがクライマックスなので、一番見てくださる方々に「あのシーンよかったよね」と言っていただけるようにしたいので、毎日毎日筋トレしながらブツブツ覚えています(笑)。

大東:テレビ朝日の本社で支度するときがあるんですけど、ドラえもんオブジェがあるんですよね。僕もせりふに追われているときに、どうにか“アンキパン”を出してくれないかなぁとすがる思いでドラえもん見つめています(笑)。

また、最近見ているYouTuberさんで、12カ国語くらい話される方がいらっしゃって。毎回、いろいろな国籍の方と話されているのを見て、それが楽しそうで本当に憧れますね。これに関しては“ほんやくコンニャク”がほしいです(笑)。

黒木:どんな天才にもなりたいですけど…『ドラえもん』でいうなら、量子学の物理学者になって時間を超えられるような研究をする天才になりたいと思ったり。あとは、タップならタップの天才になりたいな、とか欲がいっぱいです。

ドラマ「JKと六法全書」の囲み取材会が行われ、幸澤沙良、大東駿介、黒木瞳が登場/※ザテレビジョン撮影