ラ・リーガ第31節が13日に行われ、バルセロナとカディスが対戦した。

 17日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグのパリ・サンジェルマン戦を控えるバルセロナは、イルカイ・ギュンドアンやロナルド・アラウホ、フレンキー・デ・ヨングら主力メンバーをベンチに置き、ヴィトール・ロッキらを先発起用した。なお、ロベルト・レヴァンドフスキジョアン・カンセロ、イニゴ・マルティネスは累積警告により出場停止となっている。

 バルセロナは立ち上がりからボールを保持するが、なかなか決定機をつくれなかった。それでも37分、セットプレーから試合を動かした。右からのコーナーキックをマルコス・アロンソ蹴ると、ニアでクリアミスを誘発。ボールはファーサイドに流れ、これに反応したのがジョアンフェリックスだった。オーバーヘッドで右足をうまく合わせて、ゴールへ押し込んだ。J・フェリックスの今季リーグ戦7得点目でバルセロナが先制に成功する。

 先制に成功したバルセロナは44分に決定機を迎えた。J・フェリックスの浮き球パスに反応したセルジ・ロベルトが頭で落とし、最後はペナルティエリア内でフリーになったフェルミン・ロペスが決定的なシュートを放つ。しかし、これはゴールカバーに入ったビクトル・チュストがゴールライン上でブロックし、カディスが追加点を許さなかった。

 前半を1-0で折り返し、54分に今度はカディスがチャンスをつくる。中盤でボールを奪うと、左サイドから中央を経由して右サイドのイサ・カルセレンに展開。イサが右サイドからDFラインとGKの間にグラウンダーのクロスを供給すると、最後はフリーになったフアンミがゴールネットを揺らした。しかし、フアンミは完全にオフサイドポジションにおり、得点は認められなかった。

 その後、カディスが猛攻を仕掛けるも、バルセロナの守備陣が粘り強く守り、得点を許さない。67分には、ロングボールを収めたルベン・ソブリーノからイサにパスが渡り、ペナルティエリア内でパウ・クバルシとイサの接触が起きるが、ルベン・ソブリーノがオフサイドの判定となった。

 バルセロナも72分に反撃し、J・フェリックスがポストに当たるシュートを放つが、得点には至らず。一方、カディスも波状攻撃からディアディ・サマッセクが枠内シュートを放つが、これはバルセロナの守護神マルクアンドレ・テア・シュテーゲンが見事な反応で弾き出し、得点を許さなかった。

 試合はこのまま1-0でバルセロナがカディスに勝利。CL準々決勝セカンドレグに向けて弾みをつけるとともに、次節のレアル・マドリードとのエル・クラシコを前に勝ち点8をキープすることに成功した。

【スコア】
カディス 0-1 バルセロナ 

【得点者】
0-1 37分 ジョアンフェリックス(バルセロナ

決勝点を決めたJ・フェリックス[写真]=Getty Images