マンチェスター・ユナイテッドエリック・テン・ハフ監督と選手の間に、またも亀裂が生じる危険性がある模様だ。14日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じている。

 マンチェスター・Uは13日、プレミアリーグ第33節のボーンマス戦を2-2のドローで終えた。前半に2失点するなど守備が緩く、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスのPK弾を含む2ゴールによって何とか勝ち点1を拾う形に。これで、マンチェスター・Uは公式戦4試合白星なしとなり、停滞が続いている。

 この試合、テン・ハフ監督は2列目の右サイドアルゼンチン代表FWアレハンドロガルナチョを配置。だが、ガルナチョはこれといったインパクトを残すことができず、前半のみで途中交代となった。試合後、テン・ハフ監督は「右サイドに大きなギャップがあった。修復する必要があったし、そこにサブを投入する必要があったんだ」とコメント。「今週、ガルナチョは体調を崩してトレーニングをしていなかった。我々は右サイドにエネルギーと質、そして連携をもたらすことを考えた」と、ガルナチョをベンチに下げた理由を説明している。

 だが、ガルナチョは指揮官の決断に納得がいかなかったようだ。『スカイスポーツ』によると、マンチェスター・Uファンを公言しているイギリス人有名YouTuberのマーク・ゴールドブリッジ氏がX上で「テン・ハフは19歳の若者をバスの下に投げ捨てた」と指揮官の采配を批判する投稿を行うと、ガルナチョはその投稿に「いいね!」を押した模様。また、ゴールドブリッジ氏の「テン・ハフは明らかに大金を稼ぐ選手たちの気分を害することを恐れている」といった投稿にも「いいね!」で反応したという。

 その後、ガルナチョは「いいね!」を外したものの、すでにスクリーンショットなどが拡散されており、『スカイスポーツ』曰く「『“指揮官批判”に賛同した』というイメージが広がりつつある」状態だ。

 マンチェスター・Uでテン・ハフ監督と選手の間に問題が発生したのは、今回が初めてではない。イングランド代表FWジェイドン・サンチョと衝突したことは周知の事実であり、サンチョは今年1月に古巣ドルトムントへの今季終了時までのローン移籍を決断している。また、規律面での問題が指摘されてきた同国代表FWマーカス・ラッシュフォードのほか、アヤックス時代から指導してきたブラジル代表FWアントニーとも問題を抱えていることが報じられた過去がある。

ボーンマス戦、前半のみで途中交代となったマンUのガルナチョ [写真]=Getty Images