相談所に350万円、アプリに30万円etc…。それでも、幸せになるのはひと握り?未婚者が増え続ける現代。それでも結婚を希望し、多額のカネを注ぎこみアプリや結婚相談所で婚活に励む男女は後を絶たない。出会いを求め重課金兵と化した彼らの事情とは?
◆婚活で詐欺被害に遭った女性が最後に出した結論
【深田依子さん(仮名・41歳)】
婚活課金額:222万円(詐欺被害含む)
職業:外資系企業の経理(年収900万円)
身長:165㎝
似ている著名人:小雪
好きな芸能人:なにわ男子
結婚相手に求める条件:年収は自分と同じ900万円以上の30~40代
今まで婚活で出会った許せない人:経歴・年収を詐称する人
◆結婚相談所で出会ったのは「実生活では絶対に交わらない生命体」
深田依子さん(仮名・41歳)は、外資系企業で経理を務める年収900万円のバリキャリで、2年間で222万円もの額を婚活に費やしてきた。
「2年前、会社の同期のブスが32歳で年収3000万円の男と結婚してすごくマウント取ってきたんです。『この容姿でうまくいくなら私は余裕だろうな』と結婚相談所に登録したのがスタートでした」
結婚相談所は登録料50万円に加え、月会費が2万円かかったという。
「紹介されるのは学歴と年収はいいけど、とんでもないハゲや信じられないコミュ障ばかり。私が無理して話を広げて会話が成立するレベル。初デートで『この肉少し食べますか?』って自分の皿の料理をよこす人もいてゾッとしました。実生活では絶対に交わらない生命体でしたね」
◆主戦場をマッチングアプリへ移し婚約。だが……
お眼鏡に叶う男性に出会えず、依子さんは1年で結婚相談所を退会。主戦場をマッチングアプリへと移した。
「アプリは結婚相談所よりコミュ力の高い男性が多かった。それで東大卒の45歳の会社経営者とアプリを始めて2か月で交際することになりました。初デートで高級うなぎ、初のお泊まりは新宿のハイアットリージェンシー。結婚相談所の男性のような気に障る言動が一切なく完璧でした」
◆婚約をした矢先、音信不通に
だが、婚約をした矢先、彼とは音信不通になってしまう。
「音信不通から2か月が経ち、私のカードが150万円も不正に使い込まれていたことがわかったんです。不正利用が始まった日は、彼と最後に会った翌日。ホテルで私がシャワーを浴びている隙に番号を抜かれたのでしょう」
そう依子さんは空笑いする。婚活を諦め「今は次のステージに進んでいる」と微笑む。
「既婚者の元上司と妊活をしています。もう結婚しなくてもいいけれど、子どもはどうしても欲しい。だから一番私を知っている彼にお願いしました。今は月に1回、彼の住む福岡まで往復5万円かけて通っています」
トラブルのにおいしかしないが、果たして──。
取材・文/週刊SPA!編集部 写真/Adobestock
―[地獄の[婚活課金]]―
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