今田美桜が主演を務めるドラマ「花咲舞が黙ってない」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系Huluにて配信) の第1話4月13日に放送された。正義感あふれる主人公・花咲舞を演じる今田に「迫力あった」「ぴったり」と称賛の声が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】舞(今田美桜)を過保護気味に心配する叔父の健(上川隆也)

■大ヒットドラマが装い新たに登場

同ドラマは、銀行を舞台に不正を絶対に見て見ぬふりできない花咲舞が、弱い立場の人たちのために立ち上がる姿が痛快なエンターテインメント作品。2014年、2015年に杏が主演した池井戸潤の小説「不祥事」が原作の前ドラマ後に出版された新作小説の物語を新たなキャストでつづる。

舞の上司でバディとなる相馬健を山本耕史、舞が務める銀行の経営企画部に所属するエリート中のエリートである昇仙峡玲子を菊地凛子、舞の叔父で「酒肴処・花さき」を営む花咲健を上川隆也が演じる。

■冒頭から舞の決めぜりふ「お言葉を返すようですが」が発動して視聴者沸く

第1話冒頭から期待が高まる始まりだった。東京第一銀行羽田支店の窓口係を務める舞は、テキパキと業務を遂行。そんな中、先輩の根津京香(栗山千明)から支店長室に飾る花について、決まりに即していないと注意される。しかし、舞は「お言葉を返すようですが」と立ち去ろうとする根津の足を止め、「昔からの決まりをそのまま守り続けることが必ずしも正しいとは思えないのですが」と反論したのだ。

「お言葉を返すようですが」は、前シリーズでも話題になった舞の決めぜりふだ。SNSに「『お言葉を返すようですが』待ち」との投稿もあった中、「早速きた」「初っ端から出た」と沸いた。

時代に合わせてよい方向に変えていくために声を上げようとする強い意思が感じられる舞と、「そう簡単に変えられるものじゃない」と舞よりも長く勤めていることで何か悟っているような根津。2人の関係はその後、変化を迎える。

■花咲舞に新たな息吹をもたらした今田美桜に称賛の声

突然の人事異動で本部の支店統括部臨店班に所属することになった舞。臨店班の仕事は、ベテラン行員の相馬健とコンビを組み、支店で起きた問題を解決するというものだ。

最初の臨店先は舞の古巣の羽田支店。内部告発もあり、支店長の藤枝賢造(迫田孝也)が取引先と癒着して裏金を受け取っていることを調べていく舞と相馬。そして、舞らに内部告発したのが根津だと判明した。

かつて、その取引先の担当だった根津は、藤枝に問いただすも、取引先を取り上げられることになり、声を上げても無駄なのだと諦めていた。だが、臨店班となった舞に望みを託したのだった。

証拠を突き付けられ、根津が告発したことに気付いて「俺の人生を台無しにするつもりか」と責め立てる藤枝に、第1話二度目の「お言葉を返すようですが」が飛び出た。さらに人生を台無しにされたのは根津だと続けた舞に、「うるさい黙れ!」と藤枝が返すと、舞は「黙りません!」とピシャリ。

自分を含め、女性や部下を見下す藤枝に物申し、言いたいことも言えなくしている状況に「それがこの銀行の昔ながらのやり方で、これからも変わらないのだとしたら、藤枝支店長もこの銀行も腐ってます!」と言い放った。

決めぜりふからの舞の熱い言葉は痛快だった。根津たちのように諦めてしまうことが多い中、堂々とした立ち振る舞いに希望が見えたようだ。根津や他の行員たちから拍手があがったが、SNSでも「スカッとした」「かっこよかった」という声が続々と上がる。

また、新たな花咲舞を体現する今田に「目力が強いので怒りのエネルギーが伝わる」「迫力に圧倒された」「この役にハマってる」「声に力があっていい」「真っ直ぐな役がぴったり」と称賛が寄せられた。

とはいえ、物語は不穏な展開。藤枝は銀行を辞めさせられず出向という処分になり、相馬の「この銀行は花咲が思っているよりずっと闇が深い」という言葉通り、舞は銀行の闇へと立ち向かっていくことになる。その舞に立ちはだかるのは将来の頭取候補といわれる紀本平八(要潤)の懐刀である昇仙峡。今田と菊地の演技対決にも期待だ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

今田美桜が正義を貫く主人公・花咲舞を熱演/(C)日テレ