かつてバイエルンなどを率いたニコ・コヴァチ氏が、リヴァプールの次期指揮官に名乗りを挙げたようだ。14日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。

 今シーズン限りで退任するユルゲン・クロップ監督の後任選定に動いているリヴァプール。大本命と目されていたレヴァークーゼンシャビ・アロンソ監督が来季の残留を明言したことを受け、現在はスポルティングを率いるルベン・アモリム監督が次期指揮官の筆頭候補と噂されており、日を追うごとに同監督の去就をめぐる報道が過熱している。

 そんななか、これまでクロアチア代表やバイエルンなどを率いた経歴を持つコヴァチ氏がリヴァプールに売り込みを行った模様。同紙によると、3月にヴォルフスブルクの監督から解任されたコヴァチ氏だが、代理人がロンドンを訪れており、今夏の監督交代を前に自らの指揮官就任へ向け打診を行ったようだ。一方、ブンデスリーガのクラブもコヴァチ氏の招へいを画策していると主張しており、同氏の動向に注目が集まっている。

 現在52歳のコヴァチ氏は、現役時代にヘルタ・ベルリンレヴァークーゼンなどで活躍し、引退後の2009年6月にザルツブルクセカンドチームでコーチに転身した。トップチームのコーチを務めたのちに、U-21クロアチア代表とA代表で指揮官を務め、フランクフルトバイエルンモナコで監督を歴任。2022年5月からはヴォルフスブルクを率いていたが、3月に解任されていた。

今年3月までヴォルフスブルクを率いていたコヴァチ氏 [写真]=Getty Images