プレミアリーグ第33節、リバプールvsクリスタル・パレスが14日にアンフィールドで行われ、アウェイのパレスが0-1で勝利した。なお、リバプールのMF遠藤航は前半のみの出場となった。

前節、マンチェスター・ユナイテッド戦を2-2のドローで終え、アーセナルに得失点差で抜かれて2位に転落したリバプール。さらに、直近のヨーロッパリーグ(EL)では要塞アンフィールドでアタランタにまさかの0-3の惨敗。昨年2月のレアル・マドリー戦以来、約14カ月ぶりとなるホームでの黒星を喫した。

週明けに逆転突破を目指すアタランタとの重要なリターンレグを控える中、このホームゲームでは14位のクリスタル・パレス相手に公式戦3試合ぶりの白星を狙った。クロップ監督はアタランタ戦から先発5人を変更。守護神アリソン、サラー、ルイス・ディアスが復帰し、両サイドバックはブラッドリー、ロバートソンのコンビとなった。

“ヒルズボロの悲劇”の犠牲者に対するキックオフ前の追悼セレモニーを経て、アタランタ戦での惨敗を払しょくするため勢いを持って入ったリバプール。プレス強度、プレーの連続性を含めて気持ちを感じさせたが、先にゴールを挙げたのはアウェイチームだった。

14分、相手陣内左サイドでの細かい繋ぎからミッチェルがボックス左に抜け出してゴールライン際からマイナスに折り返すと、スライディングでのブロックを試みた遠藤の股間を抜けたボールにフリーで反応したゴール前のエゼが冷静に右足ワンタッチでゴールネットに流し込んだ。

さらに、畳みかけるイーグルスは18分、エゼの背後へのスルーパスに反応したマテタが足を滑らせたDFファン・ダイクを振り切ってボックス内でGKアリソンと一対一のビッグチャンスを迎える。冷静にチップキックで流し込む形となったが、これはフルスプリントで戻ったDFロバートソンにゴールライン上でかき出された。

ロバートソンのスーパークリアによって連続失点を辛くも回避したリバプールは、徐々に落ち着きを取り戻して反撃に出ていく。そして、前半半ば過ぎに続けてビッグチャンスを創出。

まずは27分、CKの二次攻撃からゴール前で混戦を作ると、遠藤が左足で反転シュートを試みるが、これは惜しくもクロスバーを叩く。直後の29分には再三深い位置まで攻め上がっていたロバートソンの左クロスにファーで反応したディアスジャンピングボレー、34分にはサラーが右からのカットインで左足を振るが、いずれもGKヘンダーソンのビッグセーブに阻まれる。

前半終盤にかけては一進一退の攻防となり、ボールは引き続きリバプールが握ったものの、パレスも3トップを起点とした狙いを持ったカウンターから際どいシーンを作るなどほぼ互角の内容でハーフタイムを迎えた。

リバプールハーフタイム明けにマイボール時にやや苦戦していた遠藤を下げてソボスライを投入。マク・アリスターアンカーに移す。さらに、48分には左足首を痛めたブラッドリーがプレー続行不可能となり、アレクサンダーアーノルドがアリソンに続いて戦列復帰を果たす。

後半はより押し込む展開を作り出したリバプールは、厚みのある攻撃を仕掛け続ける。55分にはセットプレーの流れからゴール前のヌニェスがゴール至近距離から強烈なシュートを放つが、これはGKヘンダーソンのビッグセーブに阻まれた。

ゴールまであと一歩という状況が続く中、クロップ監督は66分に2枚替えを敢行。ヌニェスとディアスを下げてガクポ、ジョタをピッチに送り込む。この交代から数分後の72分にはボックス付近での連携からボックス右に抜け出したソボスライの丁寧な折り返しからジョタにビッグチャンスも、ゴール前でのシュートは古巣対戦のDFクラインの見事なブロックに阻まれた。

その後、パレスも交代カードを切って試合がオープンになり始めると、パレスはセットプレーからゴール前のマテタに、リバプールはカウンターから背後へ抜け出したカーティス・ジョーンズビッグチャンスが舞い込むが、前者はGKアリソンの驚異的な左腕のセーブ。後者は痛恨のシュートミスでスコアは変わらず。

その後、カーティス・ジョーンズを下げてエリオットを最後のカードとして切って決死の猛攻に打って出るホームチーム。さすがに疲労が見受けられるアウェイチームを一気呵成に攻め立てるが、最後の局面で傑出した集中力を示す相手の守備をこじ開けることはできなかった。

この結果、要塞アンフィールドでまさかの公式戦連敗となったリバプールは3位転落となり、心身ともに疲労を抱える中でアタランタとのアウェイゲームに臨むことになった。

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