篠原涼子バカリズムがW主演するドラマ「イップス」(毎週金曜夜9:00-9:58、フジテレビ系)の第1話4月12日に放送され、ミコ(篠原)と森野(バカリズム)が繰り広げるテンポのいい会話シーンが反響を呼んだ。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】元アイドルという経歴を持つ人気熱波師・電撃ウィッチ麻尋(トリンドル玲奈)

■「イップス」とは

同ドラマは、“書けなくなった”ミステリー作家・黒羽ミコと“解けなくなった”エリート刑事・森野徹の絶不調バディが絶妙会話術と掛け合いで事件を解決するミステリーコメディー。絶不調なバディがお互いを補い合い、小気味よい会話劇を繰り広げながらコミカルタッチに犯人を追い詰めていく。

また、ミコの運転手・坂浦猛役を渡辺大知、機動捜査隊・酒井純平役を味方良介、ミコのマネジャー・初田豊役を勝村政信、森野の刑事のバディ・樋口一之役を矢本悠馬、そして、ミコの弟で人権派弁護士として知られる黒羽慧役を染谷将太が務める。同ドラマの脚本を務めるのは「となりのナースエイド」(2024年、日本テレビ系)、「ドラゴン桜 第2シリーズ」(2021年、TBS系)など、近年話題のドラマ作品を多く手掛けるオークラが担当。

完全オリジナルストーリーとなる同ドラマは、「古畑任三郎」(1994年ほか、フジテレビ系)などをほうふつとさせる倒叙式の構成となっており、多彩な顔ぶれとなる犯人には毎話豪華ゲストが登場する予定だ。

■ミコと森野が殺人事件に遭遇

ミステリー作家・ミコと、警視庁捜査一課刑事の森野。ミコはデビューから立て続けにベストセラーを連発して人気作家の仲間入りを果たしたが、現在は書けなくなってしまいワイドショーのコメンテーター業を副業ながら本業並みにこなしていた。

一方の森野はあることをきっかけに検挙率が右肩下がりになり、事件が解けなくなっていた。2人は、プレッシャーによって普段は何も考えずにできていることが急にできなくなってしまうイップスを抱えていたのだ。

そんな絶不調な2人が仕事から逃避するために訪れていたサウナ施設で偶然出会い、殺人事件に遭遇することであれよあれよとバディを組むことに。

■出会いの場所は「サウナ施設」

“書けなくなった”ミステリー作家・ミコと“解けなくなった”エリート刑事・森野は、元アイドルという経歴を持つ人気熱波師・電撃ウィッチ麻尋(トリンドル玲奈)がプロデュースするサウナ施設で出会った。

人気熱波師の麻尋によるアウフグースを受けながら、ミコが「温度良いのに。余計な演出がなければ最高なのに」ともらす。すると、運命のいたずらなのか、ミコの隣には森野がおり、「これは立派なカルチャーなんだけどな…」とぼそっとツッコミを入れる。

2人にとって、これが最初の会話だった。小気味よい会話劇を繰り広げるミコと森野に、くすっと笑ってしまった人も多かっただろう。イップスになっているミコと森野からしたら、笑いごとではないのかもしれないが、絶不調バディの初対面に心が躍った瞬間だった。

■視聴者を沼らせるテンポのいい会話劇

水風呂でも、森野とミコは面白すぎるやりとりは終わらない。森野は「黒羽ミコさんですよね」という言葉をきっかけに、ミステリーファンとして、ミコの小説を毒舌に評価。カチンときたミコだったが、自分のアンチ・ノモリがネットに書いたコメントと森野の意見が似ていることに気が付く。

森野に「ノモリ」なのかと聞くが、かたくなにノモリが自分だと認めない森野。そんな森野を、言葉でどんどん追い詰めていくミコ。一方、ミコの小説を評価している時は、満面の笑みを浮かべていた森野は、どんどん笑顔をなくす。

「アンチのノモリ=森野」と明らかになり、逃げだす森野に、ミコは「卑怯者!」と大きな声で告げる。森野はその言葉に納得がいかず、否定しようとミコを追い掛ける。その後、森野とミコは、水風呂に浮かぶ、反社組織に所属する竹内渉(山口大地)の死体を見つけるのだった。

「私のターン」と言わんばかりに、会話内の攻守が入れ替わるミコと森野。静かな会話と、激しく言い合う会話を使い分けるテンポのいい会話劇に、「2人の掛け合いがすごくおもしろかった」と沼る人が続出。

この他にも、SNSでは視聴者から「テンポよくおもしろいお話」「どんどん引き込まれる」「来週の放送が待ち遠しい」といった声が多く寄せられていた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

森野(バカリズム)&ミコ(篠原涼子)、絶不調バディ誕生/(C)フジテレビ