北京市園林緑化局と北京市気象局はこのほど、今年最初の「ポプラと柳の綿毛予報」を発表しました。第1波のピーク4月12日から4月18日、第2波のピークは4月下旬から5月上旬、第3波は5月中旬ごろで、毎日の午前10時から午後4時までが最も深刻だということです。

北京の空を飛ぶ綿毛は主に市街地のほぼ全域に分布しているポプラと柳から飛散するもので、春になると繁殖シーズンに入り、精一杯に種をまき散らそうとします。ポプラや柳は、特定の一種類の植物を言うのではなく、ヤナギ科の樹木を指し、北京では、主にポプルス・トメントサ(Populus tomentosa)とペキンヤナギ(Salix matsudana)です。一般的には、まずポプラの綿毛が飛び、それから柳絮(りゅうじょ)が飛散します。

ポプラや柳の種を包んだ、細い毛がふかふかした白い綿毛は風に乗り遠くまで飛散して、種をできるだけ遠くまでまき散らそうとします。これらの樹木は、生育が早く、干ばつに強く、環境ストレス耐性(植物が持つ、環境ストレスに対して、生存率、成長および収量等の低下を抑える能力)が強く、中国の北部で広く栽培され、数年の間で広い木陰をつくることができます。しかし、その綿毛がこれほど大きな影響を与えるとは栽培当時は予想できませんでした。現在、北京市では、街中に飛ぶポプラと柳の綿毛問題を予防し解決するための一定の方法が見つかっていますが、短期間で効果を上げるのは難しいということです。

これらの綿毛は、アレルギーを起こしやすい人にとって皮膚アレルギーを引き起こす恐れがあり、深刻な場合はぜんそくや慢性気管支炎などの呼吸器系疾患を発生させる恐れもあります。それ以外にも、飛散した綿毛がさまざまな機械器具の中に入り込み、その正常な機能に支障を与えたり、道路に飛散して歩行者や運転手の視界に影響を与え、交通安全上の危険性をもたらすなど、大きな安全上の危険性があります。さらに恐ろしいのは、綿毛は燃えやすいため、大量に積もった綿毛がタバコの吸い殻などの火種に触れると容易に火災を引き起こします。消防部門ではこの時期になると、火災にならないよう、市民に注意を呼びかけています。(提供/CRI)

北京市園林緑化局と北京市気象局はこのほど、今年最初の「ポプラと柳の綿毛予報」を発表しました。