4月の新年度を迎え、この春から一人暮らしを始めた方も多いかと思います。新生活で何かとイベントが多く、気づけばお金がピンチ! 給料日はまだ先だし、これからGWもあるのに……とお金を心配が増えてくるころでもあります。節約には固定費からとは言いますが、すぐできる節約は、自炊です。これまで自炊をしてきて来なかった方も多いかと思いますが、基本はごはんや食パンパスタでローテーションを組むことで、意外とラクになります。今回は、週末にまとめてできる簡単炭水化物の冷凍貯金について。

こちらが、冷凍庫の炭水化物ストックのイメージ画像です。とても簡単にできて、1週間の自炊生活をラクにしてくれるものです。ごはん、食パンパスタの順にストックのコツを紹介します。

○ごはん

ごはんは、まとめて炊いて冷凍庫にストックしておきます。炊き立てのごはんを小分け冷凍することで、レンジで温め直しても炊き立てのような味わいになります。

私が愛用しているごはん保存容器は、ジップロックコンテナーのごはん保存容器です。

炊き立てのごはんをこのように小分けします。

ごはん保存容器は3種類ありますので、用途に応じて使い分けることもできます。例えば朝ごはんとお弁当用に大盛りを温めて、半分は朝食用、半分はお弁用にして、夜は一膳用、カロリーコントロールをしたいときは、小盛など使い分けてもいいですね。さらにこれらのコンテナーは、重ねることができます。

最初の写真のごはんは、このように積み上げて冷凍しています。冷凍のコツは、炊き立てのごはんを容器に入れて、粗熱を取ってから冷凍庫へ入れましょう。粗熱を取ることで、冷凍庫の庫内温度の上昇が抑えられて、電気代の節約にもなります。

レンジで加熱するときは、フタをずらしてから加熱するのがコツです。
食パン

パンの値上げが続いていますが、その中でも食パンは値上げがゆるやかです。一人暮らし食パンが食べきれずにカビが生えてしまった……という経験がある方も多いかと思いますが、食パンは冷凍することができます。1枚ずつラップに包んでジップ式のフリーザーバッグ入れて食べる分だけトーストします。これをアレンジして、味付けしてからラップに包んで冷凍保存することで、焼くだけ簡単トーストの完成です。

食パンの厚さはお好みですが、今回は8枚切りの食パンを使用して、明太子スプレッド、ピザトースト風、シュガートースト、ガーリックバターをそれぞれ2枚ずつ4種類の味にしました。その時の気分によって好きな味を選ぶのも楽しいですね。

パスタ

パスタは乾麺をまとめてゆでてから小分け冷凍をします。

今回は、1.6mmのパスタを使用しました。乾麺は太さによってゆで時間が異なりますが、ゆで時間マイナス1分で麺をざるにあげます。麺をボウルに移したら、麺がくっつかないように、オリーブ油もしくはサラダ油を麺にまぶします。

乾麺のままゆでてもいいのですが、水漬けパスタにしてから麺をゆでると、ゆで時間が短くなるのでおすすめです。パスタが入るケースに、乾麺と塩大さじ1、水を多めに入れて、2時間浸水させます。その後沸騰したお湯で約1分間、麺が透き通るくらいゆでるだけです。

今回は、1袋500gの乾麺をゆでましたが、一般的な1人前のパスタの乾麺量は100gですので、5等分になるように計ります。オイルを入れた後の重さが1099g、1食分が約219gでしたので、ラップに包んでからジップ式のフリーザーバッグに入れて小分けにします。

食べるときは、凍ったまま沸騰したお湯に入れて、1分ゆでるだけです。あとはお好みのパスタソースに和えるだけです。

ごはん容器やジップ式のフリーザーバッグは再利用ができますので経済的ですよ。

これらの冷凍された炭水化物をお休みの日にストックしておくだけで、忙しい日でも自炊の助けになり、食費の節約につながります。自炊は大変そう、いろいろと道具をそろえる必要があって大変……と思うかも知れませんが、ごはん保存容器、ラップ、ジップ式のフリーザーバッグ(S・M・L)を活用しつつ、鍋は、深型の20cmのテフロン加工のフライパン1つと、それに合うフタがあれば、炒め物や煮物、パスタもゆでることができますよ。細かい道具は100円ショップでも揃うので、必要なものを最低限揃えるようにするとよいでしょう。

食費の節約や時短ができれば、一生ものです。家計だけではなく、身体にもやさしい自炊生活を、冷凍貯金しながら無理なく続けてみてくださいね。

丸山晴美 外国語専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している この著者の記事一覧はこちら
(丸山晴美)

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