なぜ、普及しなかったのでしょうか。

白いボディやステンレス車もいたけれど…

JR東日本のイベント担当者が本日2024年4月15日(月)、公式X(旧Twitter)へ「今日は、415系の日です!」と投稿。415系とは国鉄が1971(昭和46)年から製造した近郊形電車で、直流電化および交流電化の両方の電流に対応します。そして本日の月日をそのまま並べると「415」となります。

ただし投稿された写真は、415系の中でもたった1両しか製造されなかったレア車両でした。編成のうち下り方の先頭のみが「2階建て」なのです。「クハ415-1901」という形式で、試作車として1991(平成3)年に製造され、常磐線で使われました。

なお「先頭のみ2階建て」の車両は、JR四国本四備讃線瀬戸大橋線)などで運用する5000系電車もありますが、これは2階がグリーン車です(1階は普通車指定席)。一方のクハ415-1901は、2階、1階とも運賃のみで乗車できる普通車自由席であり、これは全国でも唯一でした。

2階建てにした理由は輸送力増強のため。常磐線の沿線は東京への通勤圏であるため、特に通勤ラッシュ時の輸送力増強はかねてより課題でした。しかし2階建て車両は輸送力こそ増すものの、その車体構造からドアは片側2か所に減少。また、狭い車内に階段や通路があるため、乗降には時間がかかってしまいました。

クハ415-1901を先頭にした415系は2005(平成17)年7月、新型E531系電車の投入により運用を外れました。翌2006(平成18)年に廃車されると、今度はE531系が2007(平成19)年から、グリーン車として中間に2両、2階建て車両を連結し現在に至ります。

前出のイベント担当者は、「白いボディやステンレスボディの415系がありましたが、私の思い出は数少ない運用で活躍していた2階建て415系乗り鉄したことが思い出です」と投稿しています。

JR常磐線を走行する415系電車。写真は白いボディの鋼鉄車(1999年、伊藤真悟撮影)。