日油株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：沢村孝司、以下「日油」）は、豊かで持続可能な社会の実現のための新たな価値を提供することを目的とし、日本および世界の大学・研究機関・ベンチャー企業等を対象に、日油との協創により「医療・医療機器分野」に関連する新技術や新製品の開発を目指す産学連携のオープンイノベーションプログラム（以下「本プログラム」）を企画し、日本および世界でオープンイノベーション推進事業を手がけるナインシグマ・ホールディングス株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：諏訪 暁彦、以下「ナインシグマ」）を事務局として、2023年10月より開発パートナーを募集してまいりました。この度、本プログラムの採択者を決定しましたのでお知らせいたします。
本プログラムには、医療・医療機器分野の素材や技術のうち、今後の市場成長と日油の技術活用が見込まれる4つの領域において2023年10月から2か月間の公募を行い、国内外の多様な大学・研究機関・スタートアップ等からの応募がありました。事業化の可能性などを厳正に評価・審査した結果、3つの素材や技術を採択いたしました。採択された素材や技術には、日油より研究資金を提供し、社会貢献に向けた初期研究を１年間かけて進めていただきます。その後、成果に応じて契約期間の延長や共同研究開発に発展していく予定です。
■ 採択者一覧（五十音順、敬称略）
組織名：国立大学法人 長崎大学
■ 産学委託研究型オープンイノベーションプログラム概要
＜募集テーマ＞
豊かで持続可能な社会の実現を目指し、医療・医療機器分野の諸問題の解決に向けた以下4つの領域：
1. 再生医療、細胞治療、遺伝子治療用素材
―高い安全性/生体適合性/標的送達の素材や技術―
● 遺伝子導入の効率や組織特異性の高い素材や技術
● 細胞分離精製を高収率で行える素材や技術
● ３次元培養に利用できる素材や技術
2. 体外診断用医薬品用素材
―検出感度や検査時間などを大きく改善できる素材や技術―
● 検出感度/精度向上用の素材や技術
● 検査/診断の迅速化素材や技術
● 診断マーカー、抗体等の安定化素材や技術
3. 医薬品（低分子、ペプチド、核酸、バイオ）用素材
―組織選択性の高い薬物送達能や新規の薬物改質技術など次世代医薬開発に寄与できる素材や
技術―
● 組織特異性および体内薬物吸収性を付与する素材や技術
4. 医療機器用素材
―医療機器分野の次世代技術ニーズに対応できる素材や技術―
● 高性能創傷治癒素材や技術
● 高い安全性、生分解性及び生体適合性を兼ね備えた素材
その他医療分野用素材
―日油に紹介したい医療分野（生殖医療、歯科・口腔医療、眼科医療等）の素材や技術―
＜プログラム内容＞
● 研究費の提供：研究内容に応じて、委託研究費・PoC費用。また、成果によっては大型研究（2～3年で数千万円/件）を行う準備。
● 日油の事業化アセット活用：日油が培ってきた販路やマーケティングといったアセットを活用し、研究成果のビジネス化が可能。
詳細は特設サイトをご参照ください：https://ninesigma.co.jp/contest-2023-NOF/
日油グループは、豊かで持続可能な社会実現のため、「ライフ・ヘルスケア」「環境・エネルギー」「電子・情報」の3分野において、化学の力で新たな価値を協創することをビジョンに掲げ、産学連携による新たな価値協創など、オープンイノベーション活動に積極的に取り組んでいます。医療分野では、高齢化社会の急速な進展や新型コロナウイルスに代表される世界的な感染症の拡大などの社会課題の解決が求められるなか、産学における化学の力を集結し、医療・医療機器素材から課題解決に立ち向かいます。
ナインシグマは、外部技術の導入や外部知見の活用といったオープンイノベーション活動の各所への浸透を通じて、企業等の潜在能力を引き出し、誰もが幸せに暮らせる豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。
【主催】
日油株式会社
代表者：代表取締役社長 沢村 孝司
主な事業：機能化学品事業、医薬・医療・健康事業、化薬事業
【支援（事務局）】
代表者：代表取締役社長 諏訪 暁彦
事業領域：外部技術・外部知見の活用等、「オープンイノベーション」の手法による企業の技術開発や事業開発の推進支援
■ 本件に関するお問合せ先
オープンイノベーションプログラム事務局
TEL：(03)3219-2006／E-mail：phd2@ninesigma.com
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