クリストファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』が14日時点で、累計観客動員数69万人、興行収入は11億736万5480円と11億円を突破。今年公開の洋画で初めて10億円を超えるヒットを記録している。4月12日~14日の週末3日間の興行成績をもとにした全国映画動員ランキング(興行通信社)では、最高位となる3位にまで浮上した。

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 「第96回アカデミー賞」で作品賞・監督賞を含む最多7部門を受賞し、日本も関心が高まっていた同作は、3月29日より上映スタート。IMAX、Dolby Cinema、35ミリフィルムで同時公開されており、IMAXではクリストファー・ノーラン監督作品史上、週末最高の数字を記録している。

 第二次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバートオッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り…激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆく。栄光と没落の生涯を実話にもとづいて描いた作品。

 昨年7月の全米公開を皮切りに、世界興収10億ドルに迫る世界的大ヒットを記録。実在の人物を描いた伝記映画としては歴代1位となっている。アカデミー賞では、キリアンマーフィーが主演男優賞、ロバートダウニー・Jr.が助演男優賞を受賞。ほかに、エミリー・ブラント、マット・デイモン、フローレンス・ピューらが出演している。

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