「部屋が古くて初体験が遅れている。」――。SNS上で「時代錯誤」「セクハラ」などと批判されていた店頭ののぼりについて、不動産会社・のうか不動産(石川県金沢市)が4月15日に公式X(Twitter)で撤去を明らかにし、謝罪しました。

【画像】批判を浴びた広告

 のうか不動産の公式サイトによると、同社は金沢大学など市内の大学周辺の地域を中心に不動産物件を取り扱っています。SNS上では4月15日ごろから、「部屋が古くて初体験が遅れている。」「部屋がダサくて恋もできない。」などと書かれた同社ののぼりに対して、非難の声が広がっていました。

 加えて、同社の広告物にはビルに掲示された「美大生は歓迎! 美人女子大生も大歓迎!!(笑)」と書かれたものもあり、同じく批判が集まっていました。

 ねとらぼ編集部が確認したところ、いずれの広告も2010年代から存在したものの、今回複数のXユーザーの投稿が拡散され、批判の声が広がったとみられます。Xでは「不適切」「これはひどすぎる」「時代錯誤も甚だしい」「考え直したほうが良いと思う」などの声が寄せられました。

 こうした声を受け、のうか不動産の公式Xは同社の社名が記載された別ののぼりの写真を添付し、「お騒がせしておりました店頭ののぼりは撤収いたしました」と公表。「ご気分を害されたみなさまには心よりお詫び申し上げます」と謝罪しました。

●【4月15日21時20分追記】

 ねとらぼ編集部では、該当広告の掲出開始時期や今後の対応などについて、のうか不動産に問い合わせ中です。回答があり次第、追記を予定しています。

●【4月17日14時5分追記】

 ねとらぼ編集部の取材に対し、のうか不動産の広報企画室の担当者はのぼり広告、キャッチコピー看板ともに2009年ごろから掲出を開始していたと回答。「時代性やコンプライアンスなどを考慮せず、10年以上前に制作したのぼりを使用してしまっていたことに関しましては反論の余地はございません」などと謝罪しました。

 なお、本稿では初出時、「ねとらぼ編集部が確認したところ、いずれの広告も2010年代から存在した」と記載していましたが、正しくは「いずれの広告も2009年ごろから掲示されていた」でした。お詫びして訂正いたします。

画像出典:のうか不動産公式サイト