株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)のグループ会社である商船三井ドライバルク株式会社(社長:平田 浩一、本社:東京都港区、以下「商船三井ドライバルク」)は、JFEエンジニアリング株式会社(社長:福田 一美、本社:東京都千代田区、以下「JFEエンジニアリング」(註1))と海上運送契約を締結しました。また、商船三井は、泰州三福重工集団有限公司(Taizhou Sanfu Ship Engineering Co., Ltd. (社長:Yang Yifeng、本社:中国泰州市、以下「Sanfu」(註2))と、同契約に投入予定の新造モジュール船(註3)の建造に関する造船契約を締結しました。本件は日本初となる内航モジュール船による洋上風車基礎部材輸送となります。

本船は2026年春の竣工を予定し、その後、JFEエンジニアリングが2024年4月に操業を開始した、洋上風力発電用基礎であるモノパイルの同社製造拠点(岡山県笠岡市)から、国内洋上風力発電建設予定地に向けた洋上風力基礎の内航海上輸送に従事します。本船は商船三井ドライバルクの管理のもと、株式会社商船三井内航(社長:小林 洋、本社:東京都港区)が運航予定です。

本船は、先行する欧州市場で実績を積んだ最新のデザインをベースに設計されており、非自航台船と比較して高い耐候性能を有することに加え、ダイナミックポジショニングシステム(DPS: 自動船位保持装置)を搭載し、貨物を風車建設サイトのSEP船へ直渡しすることも検討可能です。

モジュール船は、フラットな甲板を有し、モノパイルやタワー、ブレード、ナセル、浮体基礎といった風車部材を船尾・船側方向から多軸台車等を用いて直接積み込むことが可能なだけでなく、あらゆる大型重量物の輸送に対応することが可能です。今後、国内洋上風力発電の進展とともに、風車部材の国内輸送における需要拡大が見込まれるため、様々な場面での活躍が期待されます。また、商船三井ドライバルクは現在、載貨重量3,700トン級のモジュール船を定期用船の上、陸上・洋上風車部材やプラント貨物、舶用機器等のアジア近海への輸送サービスを展開しており、このモジュール船の運航ノウハウを生かし、本件でも海上運送における顧客ニーズに応えていきます。

商船三井グループは、「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」 https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision/ に則り、これまで培ってきた経験およびノウハウを活かして、洋上風力発電関連事業への取り組みを進め、ネットゼロ・エミッション社会の実現に貢献します。

商船三井グループの洋上風力発電関連事業詳細についてはこちらをご確認ください:

・洋上風力発電関連事業|商船三井(MOL)サービスサイト (mol-service.com)

https://www.mol-service.com/ja/services/low-carbon-decarbonized-business/offshore-wind-power-energy-business

・洋上風力発電関連事業 | 事業紹介 | 商船三井 (mol.co.jp)

 https://www.mol.co.jp/services/windpower/

(註1) JFEエンジニアリング株式会社

   環境・エネルギー分野を中心とした社会インフラ整備/運営、橋梁等の鋼構造や産業機械(タービン、

   エンジン等)の建設/製作等を主な事業内容とし、世界に事業展開するエンジニアリング企業。
   詳細についてはこちらをご確認ください: https://www.jfe-eng.co.jp/products/

(註2) Taizhou Sanfu Ship Engineering Co., Ltd.

   中国の民営造船所であり、コンテナ船、多目的船、油タンカー/化学物質タンカー、バルクキャリア、

   タグボート等の設計・建造・修繕を行う企業。

(註3) モジュール

   フラットで広いデッキを持ち、クレーンや建設重機械、油田プラットフォーム、プラントモジュール

   風力発電部材等の大型貨物輸送に適した自航式の特殊重量物運搬船。

配信元企業:株式会社商船三井

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