中国メディアの環球時報は15日、現金払いとクレジットカード払いで人間が感じる苦痛を比較した調査結果について報じた。

記事は、英紙デイリー・メールの報道を引用。オランダフローニンゲン大学の経済学者3240人を対象に支払方法の種類に関する調査を行ったところ、現金で支払うことによる精神的苦痛は7点満点中4.1点だったが、クレジットカード(デビットカード)による支払方法では3.4点だった。

苦痛は現金による支払いの方がカード払いよりも20%高かったという。また、貧しい人や過度に倹約している人ほど、現金で支払う際の苦痛が大きくなることも分かったとのこと。

キャッシュレスは瞬時に支払いが完了するので苦痛が少ない一方、現金では財布の中身の確認、支払う際の現金の選択、相手への引き渡し、お釣りの確認など一連のプロセスが苦痛を感じる要因になっているという。

なお、デイリー・メールの記事では「現金で支払うことで支出を抑制できる可能性がある」「電子決済、特に非接触型決済方法を使用する際に、消費者が使いすぎないようにするためのツールを政策立案者が考え出すことが重要」との指摘を伝えているが、環球時報の記事ではこの部分は報じられていない。(翻訳・編集/北田)

中国メディアの環球時報は15日、現金払いとクレジットカード払いで人間が感じる苦痛を比較した調査結果について報じた。資料写真。