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誰かと食事をしているとき「一口ちょうだい」と言われるのが嫌だ!という人もいるだろう。時にはそれで友情にヒビが入る事もあるようだ。

「一緒に行動している時は、とにかく全部『一口ちょうだい』で、ジュース、スイーツ、ランチ、ディナー、数えきれないほどありました。お互い注文している時は『一口交換しよ~』、私だけ注文した時は『一口ちょうだい~』といった感じです」

四国地方に住む50代女性は、高校時代から仲が良かった友人Aについてこう振り返る。Aとは社会人になってからも仲が良く、こうしたおねだりには慣れていた。ところがあるとき、この「一口ちょうだい」で一気に気持ちが冷め、絶縁することに。どういうことなのか、編集部では女性に詳しく話を聞いた。

「ごめん!あまりにも美味しそうだから一口ちょうだ~い」

お互い19歳の学生で、休日にバイト先へ遊びに行った帰りだった。その日の午後、小腹が空いて入ったイタリアンレストランで、いざ注文しようとメニューを見始めると……。

「Aちゃんは『あまりお腹空いてないから私は水だけで大丈夫…』と言いました。私は『事前に言ってくれたらお店に入らなかったのに…』と伝えましたが、お店の手前そのまま退店するわけにもいかず、かと言ってAちゃんの前でガツガツと飲み食いするのも気まずく思いました。なので、何かつまむ物を一品だけ…と思い、ミートポテトというメニューを頼みました」

それは、一口大のポテト4個にミートソースをかけ、オーブンで焼いたものだった。注文した品が届いた後は、こんなやりとりが展開された。

「私は『目の前で食べてごめんね。なるべく早く食べるから…』とアツアツのポテトを頬張りました。Aちゃんが『美味しい?』と聞くので私は『うん。結構いけるよ!』と答えました。すると『ごめん!あまりにも美味しそうだから一口ちょうだ~い』とAちゃんが言ってきました」

心の中で「え?お腹空いてないって言ってたのに?」と違和感を抱いたものの、やはり断りづらかった。

「私は『いいよ!どうぞ』と、割りようのない大きさのポテトの一個を差し出しました。Aちゃんは『本当に美味しい~ありがとう~』と言いながら美味しそうに食べました」

問題はここからだった。女性が 3個目をつまもうとした瞬間、Aが

「ごめん!あまりにも美味しかったからあと一口だけちょうだ~い。お願い!」

と手を合わせて頼んできたという。女性は、一連の流れからびっくりして考え込んでしまった。

「どう考えてもAちゃんの言っていることはおかしい。4個しかないのに2個あげたらそれは一口、二口ではなく半分こだ!と。なので私は言いにくかったですが『4個しかないのに2個あげたら半分あげることになるよね?それはおかしくない?そんなに食べたいなら自分も注文したらいいんじゃない?』と言いました」

もっともな返しに、Aは「いや…それやったらいいわ…」と水をチビチビ飲みながらしょぼくれていたという。断りはしたものの、「正直、その後は気まずいし、味がしなくなりましたね」と回想した。

Aとは「本当に仲が良くて、学校から帰ってからも電話で2時間も3時間も大笑いしながら話する仲でした」と、それまでの友情を振り返るが、

「でもこのときは、Aちゃんに対する想いがスーッと引いていくのがわかり、心の中で『あ、もうこの子とは無理だ…』と思いました」

と一気に冷めた瞬間を吐露した。

「実家が自営業の子で、大きなお家に住んでいました」

それにしてもAは、本当は食べたいのになぜ自分では注文しなかったのだろうか。

「自分のお金は絶対使いたくないんだなぁ…という印象を受けました。Aちゃんはこれまでも、何か食べていると寄ってきて『一口ちょうだ~い』が口癖で、周りの友人の中でも有名でした」

しかし経済的に困窮していたかと言えば、そうでもないようだ。

「実家が自営業の子で、大きなお家に住んでいました。家のトイレが男女別になっているお家で、お金に困っている様子はありませんでしたが、毎月貯金していると聞いていました」

食事以外をねだられることは無かったというから、ちゃっかりした食いしん坊であることは間違いない。しかし、ものには限度がある。

「これ以降、だんだんと疎遠になり、付き合いがなくなりました。それまでは許せる範囲の一口ちょうだいでしたが、今回はダメでしたね。寂しくも思いましたが、Aちゃんと出かける度にモヤモヤしたくなかったのでそれで良かったと思っています」

こう寂しげに語った女性。まさかポテト料理一つで長年の親友を失ってしまうとは、お互い思いもしなかっただろう。

キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG

「一口ちょうだい」で壊れた友情 4つしかないポテトを2個ねだられ「あ、もうこの子とは無理だ…」