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AMG専用SUV 3年以内に導入か

ドイツの自動車メーカーであるメルセデス・ベンツは、独自のEV用プラットフォームをベースにしたハイパワーの新型フラッグシップSUVの開発を開始した。弊誌の取材で明らかになった。

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高性能ブランドのAMGから2026年に導入される見込みで、BMW XMやロータス・エレトレなどに相当する電動SUVとして構想されている。

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EV専用プラットフォームと高出力モーターを用いた「AMG専用SUV」が開発中のようだ。(編集部作成予想イメージCG)    AUTOCAR

メルセデス・ベンツの既存モデルをベースにするのではなく、スタイリングもインテリアレイアウトAMGの完全独自設計となる。ブランド初の専用SUVだ。しかし、位置づけとしては、現在のメルセデスAMG GLE 63の後継車と言えるだろう。

関係筋の話によると、今後発表されるコンセプトカーによってスタイリングを予告するという。全長は「ビジョンAMGコンセプト」と同程度の約5100mmとされ、ホイールベースは3000mm以上と広い室内空間と多用途性を備えている。

なお、ライバルのBMW XMは全長5110mm、ホイールベース3105mmである。

新型車の主な特徴としては、800Vの高電圧駆動システム、特許を取得した軸流電気モーター、そしてメルセデス・ベンツ社内で「AMG.OS」と呼ばれる車載OSがある。

新しいEV用プラットフォーム「AMG.EA」をベースとするが、技術的な仕様はまだ不明な点が多い。AMGによると、さまざまな電気モーターのレイアウトに対応できるという。

電気モーターは英国企業ヤサ(Yasa)による開発で、1基あたりの重量はわずか24kg、最高出力480ps、最大トルク81.5kg-mとされている。複数搭載することで、新型SUVでは合計出力1000psを超えることもできるだろう。

生産は、ドイツ・ジンデルフィンゲンの工場で行われる予定だ。同工場の関係者によると、同じライン上で2車種の電動AMGモデルを生産する準備がすでに進められているという。これは新型SUVと、2025年導入予定の新型GT 4ドア・クーペと考えられる。


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