アニメ「黒執事 -寄宿学校編-」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMAほかで配信)が4月13日に放送を開始。第1話「その執事、登校」ではシエル・ファントムハイヴ(CV.坂本真綾)が、女王の命により英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に新入生として通うことに。(以下、ネタバレが含まれます)

【写真】久しぶりの登場に喜びの声が溢れた、坂本真綾が演じるシエル・ファントムハイヴ

■約7年ぶりの「黒執事」、セバスチャン&シエルの登場で話題沸騰

新作アニメは2017年公開の劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」以来約7年ぶり。放送後のXの日本トレンドでは「黒執事」「寄宿学校編」「セバスチャン」のワードが次々とランクインするなど、その注目度の高さがうかがえた。そんな第1話は、ウェストン校の副校長であるヨハン・アガレス(CV.速水奨)とシエルのかけ合いから、オープニング主題歌「狂信者のパレード -The Parade of Battlers」(音羽-otoha-)が流れるような形で始まり、視聴者を一気に「黒執事」の世界へと引き込んでいった。本作の舞台となる寄宿学校は“伝統と規律”を重んじる学校。さらに、4つの学生寮「深紅の狐(赤寮)」「紺碧の梟(青寮)」「翡翠の獅子(緑寮)」「紫黒の狼(紫寮)」があり、シエルは青寮に所属することに。そこへ、シエルの執事を務めるセバスチャン・ミカエリス(CV.小野大輔)が青寮の「寮監」として登場を果たした。

SNSではこれまでのTVシリーズ・劇場版を経ての本作ということで、セバスチャン&シエルのかけ合いに懐かしさを感じた方も多く、「動く2人がまた見れてとても幸せです…」「小野Dも真綾さんもおかえりなさい?ありがとう?なんて言ったらいいのこの気持ち」と喜びと感謝の声が見られた。また、学園内でのみ「先生と生徒」(かつ、校則によりセカンドネーム呼び)という関係性も今までのストーリーとは異なり、新鮮さを感じる要素となっていたに間違いない。

アニオリシーンも、久しぶりのセバスチャンのあの台詞に反響

第1話は原作コミックのストーリーが組み替えられながら展開されていったが、アニメオリジナルシーンも。それは、寮監として登場したセバスチャン(ミカエリス先生)とシエルが初対面するシーン。セバスチャンの常套句でもある「あくまで 執事ですから」の台詞が「あくまで 寮監ですから」に変わり、披露された。また、シエルが寄宿学校へ通うこととなった理由が明かされた、ヴィクトリア女王陛下(CV.瀬田ひろ美)から届いた便りを読むシーンがエンディング前に差し込まれたことによって、セバスチャンのもうひとつの常套句「イエス マイロード」の台詞がより深く心に刺さる演出となっていた。これにはSNSでも「久々の『イエス マイロード』痺れた、、、」「『イエス マイロード』のシーン美しすぎて息止まった……」「これが聞きたかった!」と興奮の声が溢れていた。

■各寮の寮長を務める個性豊かなP4の面々が初登場!

本作、特徴的な見どころのひとつに、個性豊かな寮長(監督生)たちがいる。そんな学生寮の各々の寮長を務めるのは、エドガー・レドモンド(CV.渡部俊樹)、ロレンス・ブルーアー(CV.榎木淳弥)、ハーマン・グリーンヒル(CV.武内駿輔)、グレゴリー・バイオレット(CV.橘龍丸)。通称・P4(プリーフェクト・フォー)は登場から華々しく、存在感に溢れていた。校長から学園の自治を任されていて、「伝統は絶対!」がこの4人の合言葉のようなもの。今後の学園生活でP4がどのような個性を見せてくれるのか、期待が高まるばかりだ。

また、エンディング主題歌「贖罪」(シド)の映像ではコミックスの扉絵で描かれていたP4の面々の絵が登場するなど、原作読者から見るとうれしい発見を感じるポイントも。数年ぶりのセバスチャン&シエルと個性的な新たなキャラクターの登場に、今後の期待もさらに高まった第1話。この後どのように物語が彩られていくのか、次週の放送が待ち遠しい。

■文/笹本千尋

アニメ『黒執事 -寄宿学校編-』第1話が放送/(C) Yana Toboso/SQUARE ENIX,Project Black Butler