エリザベス女王のプライベート秘書を務めていたサマンサ・コーエンさんが、女王のもとで働いた頃を振り返っている。サマンサさんは王室で18年間勤務し、女王に最も信頼される側近の一人となった。サマンサさんによると、生前の女王はエゴがまったくない人物で、王室行事がうまくいかなかった時でも怒ることはなく、その様子を面白がっていたという。

生前のエリザベス女王のプライベート秘書だったサマンサ・コーエンさんが、オーストラリアのタブロイド紙『Herald Sun』のインタビューに応じた。

サマンサさんは、オーストラリア政府や英国の民間企業でのキャリアを経て、2001年に英王室での勤務を始めた。バッキンガム宮殿の王室広報部長を担当した後、2011年から2018年までエリザベス女王のプライベート秘書を務めた。2018年にはヘンリー王子メーガン妃のプライベート秘書に就任するも、2019年に王室を辞職。その後、二酸化炭素排出量の削減に取り組む英国のNGO組織「Cool Earth(クール・アース)」理事会の共同委員長に就任した。現在は、世界大手の鉱物資源企業グループ「Rio Tinto(リオ・ティント)」のグローバル最高経営責任者を支えるチーフ・オブ・スタッフ(CoS)を務めている。

そんなサマンサさんが同紙に語ったところによると、女王はユーモアのセンスがあったことから、王室の行事が計画通りに進まなかった時でも怒ることはなく、しばしば面白がっていたそうだ。

「女王はエゴがまったくなく、とても落ち着いた人でした。それどころか物事がうまくいかなくなった時も、楽しんでいたのです。というのもケーキが切れなかったり、銘板が除幕できないとしても、すべてが完璧にオーガナイズされていたから。問題が発生することが、彼女の人生のスパイスとなったのです。」

王室に勤務していたサマンサさんは10年近くの間、女王とほとんど毎日会っており、ウィンザー城には専用の寝室が用意されていたという。女王は絆の証として、サマンサさんと彼女の家族をスコットランドのバルモラル城やサンドリンガムでのクリスマスの集いに招待してくれたそうだ。

サマンサさんは「女王とはたくさんの話をしました。彼女は特別な女性でした」と言うと、これまでで一番好きだった仕事は、女王のために働いたことだと語った。

「女王のプライベート秘書の仕事が大好きでたまらなかった。あの頃は幸せな時期でした。女王は絶好調でしたから。」

画像は『The Royal Family Instagram「Ahead of Her Majesty The Queen’s Funeral, a new photograph has been released.」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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