なかやまきんに君の初冠番組「きんに君のパワー旅~日本のウマい!を勝手にPR~」(毎週土曜朝10:30-11:00[BSJapanext<263ch>]、翌週朝7:00-7:29[BSフジ])の初回が4月6日に放送された。同番組は世の中に埋もれている日本のウマいもの、パワー飯を“勝手に”PR。福岡県糸島市を舞台に、きんに君が子どもたちと踊るケチャマヨ体操、現地の筋肉自慢達とのマッスル交流などをおこなわれた。

【写真】きんに君とベンチプレス対決で競った3人の九州公務員マッチョたち

■旬のパワー食材を求めて海へ

早朝の港で元気に挨拶するきんに君。周囲を囲う7名ほどのロケカメラマンやスタッフまでもがなぜか全員タンクトップ姿で、「チームきんに君」として今後もこのスタイルでやっていくそうだ。何とも言えない間を置いてから、いつもの「パワー!」とともに番組がスタートする。

第一回の舞台は福岡県糸島市岐志漁港。きんに君の故郷でもある福島県内だが、港には訪れたことがないとのこと。そんな港を見まわしつつ、本日の「パワー食材」の生産者である漁師・豊田誠さんと合を果たした。

糸島氏のまだ広く知られていない、けれど素晴らしい食材…「パワー食材」がないかときんに君が問うと、豊田さんは「美味しい魚があります」と即答。11月1日から4月30日という旬の期間に一本釣りで漁獲した2.5kg以上の鰆(サワラ)を活き〆し、氷水で冷却した「特選本鰆」がピッタリだという。旬を迎えている本鰆は脂が良くのっており、実の締まりと旨味が抜群に凝縮されている。

今から漁に向かう所なので一緒に行きますか、と聞いてくれる豊田さんに対し、「聞かれてますよ!行くのかい!?行かないのかい!?どっちなんだい!!」と持ちネタを披露するきんに君。しかし返答は「行ーか、ない!パワー!」。行かないパターンが当たってしまったようだ。

「それを獲って来ていていただいて、僕らここで待ってますから!」と語るきんに君と、わかりましたと答える豊田さん。慌ててスタッフが「行きますよ!」とフォローするのだが、「でも行かないって筋肉で出てしまったんで…こういうこともあるんだなって僕も驚いてます」とすっとぼける。だが小ボケに満足したのか、ようやく「冗談でございます!すいません!今回なんと第1回目ですので、ウケるかなと思ってやってしまいました」と頭を下げるきんに君に、豊田さんは大笑いを見せてくれた。

漁港を出発して30分。なかなか釣れないですねときんに君が話していると、待っていたかのように竿が揺れた。豊田さんが素早く釣り上げる作業に移り、きんに君も持ち前のパワーでなんとか手伝いに出る。魚の姿が水面に姿を見せるところまで引き上げたものの、残念ながら途中でルアーが外れてしまう。今回は一歩及ばずだったが、前日に釣れた本鰆を特別に豊田さんに提供してもらい、「パワー飯」を堪能させていただくことに。

パワー食材である本鰆をバーナーで炙った「特選本鰆の炙り刺し」、そして本鰆を贅沢に使ったあら汁まで堪能させてもらったあとは、本日の目玉であるパワーメニュー「鰆ごはん」が登場する。身がふわふわで柔らかい鰆と、出汁で味付けがされたご飯。旬が濃縮された「パワー飯」を味わったきんに君は、青空に「パワー!!」と叫ぶ。「いまの瞬間に本鰆のパワーが全国に届きました」と、やりきった爽やかな表情で語るのだった。

マッチョ交流会で出会った九州が誇る“公務員マッチョ”たち

番組途中で挟まれたコーナーは、「なかやまきんに君マッチョ交流会No.1」。ロケ先にいるさまざまなマッチョ達に会い、交流するというマッチョ尽くしのコーナーだ。

今回向かったのは福岡県に存在する航空自衛隊築城基地。どんなマッチョ達がいるのかと期待するきんに君の前に現れたのは、基地の入口でスクワットをしているマッチョたちだった。服の上からでもわかるマッチョだと語るきんに君は、マッチョたちがタンクトップ姿に着替えてから改めて「とんでもないアウトライン、とんでもない厚み」と興奮を隠せないようすで語る。

「九州で働いている公務員マッチョの交流会」に集まってくれたのは3人。航空自衛隊築城基地に所属する稲付峻さんは、自衛隊員・自衛官たちの肉体No.1を決定するボディビル大会、40歳以上が参加条件となるマスターズクラスの2連覇での優勝者。さらに長崎県の2023年度全日本ナチュラルボディビル選手権の優勝者である消防士・森下賢成さん、2023年九州沖縄選手権(ミスター九州)の優勝者である警察官・向井幹さんと、名立たるマッチョ達が集まっていた。

リラックスポーズを4人で決めたあと、「九州の公務員の中で誰が1番マッチョなのか」を競うことに。体重×0.8のベンチプレス対決では、「30秒間で何度ベンチプレスをおこなえるか」で戦っていく。

第1回戦は森下さんと向井さんだったが、向井さんが49回、森下さんが41回とさっそく好記録が飛び出す。続く第2回戦は稲付さんときんに君。すると稲付さんが47回、きんに君が36回という結果になった。警察官・向井さんの49回が4人の中で最も高い結果となり、優勝の栄光は向井さんに。

「この筋肉をですね、いつも鍛えていらっしゃると思いますけれど、これで皆さんの安全を守って頂きたいと思いますので、今後のお仕事も頑張ってください」ときんに君の一言を機に、4人でパワーポーズを決めて今回の交流会は幕を閉じた。

しかし次回予告には、「九州公務員マッチョときんに君、戦闘機を引っ張る」という次回予告が…。恐ろしいパワーワードが飛び出した第2回の放送は、BSJapanextで4月13日から放送・配信中。さらにBSJapanextの放送から1週間後にはBSフジで同回を放送、BSフジの放送後からはTVerにて見逃し配信がおこなわれている。

■自然体だからゲストもリラックスできる

記念すべき初の冠番組だが、きんに君のテンションは良い意味でいつも通りの味わいを見せていた。ちょっとテンポのズレた会話やボケが心地よく、スタッフや一般人であるゲストから逆にツッコミをもらう姿は非常に親しみがわいてくる。

たとえば「特選本鰆」を獲るために海へ出た際は、船のうえで豊田さんと交わした会話が印象的だ。初回であるため「釣れなかったでは縁起が悪い」とあえて水を向けるきんに君に、豊田さんは「きんに君が“持ってる”かどうか」と笑顔で返す。芸能人相手と固くなる人も多いなか、きんに君の持つ柔らかい雰囲気が豊田さんから気さくな言葉を引き出したのだろう。

気取らず自然体なきんに君だからこそ、にじみ出てくる味わいがある。地域に隠れた見どころを素直な視点とコメントで紹介してくれるきんに君の新番組。次回の恐ろしい予告も含め、期待したい。

なかやまきんに君の初冠番組は「パワー」尽くし/※提供画像