得点圏での打率が低迷している大谷(C)Getty Images

 ドジャース大谷翔平が現地時間4月15日(日本時間16日)、本拠地・ドジャースタジアムでのナショナルズ戦に「2番・DH」で出場し、3打数1安打という成績だった。チームは4-6で惜敗している。
 
 3-6と3点差で迎えた7回二死一塁の場面。ムーキー・ベッツが右翼へ安打を放って一・二塁とチャンスの場面をつくったところで大谷が第4打席を迎える。

【画像】マジック・ジョンソン氏と大谷翔平が握手!笑顔のツーショット

 ハンター・ハービーの投じた初球156キロのストレートを見逃し、3回ファウルで粘った後の5球目は158キロのストレートだった。一瞬捉えたと思った当たりは、無情にも中堅手のグラブに収まり3アウトとなった。
 
 大谷の今日の試合までの得点圏打率は「.063」となっている。この状況について、『MLB.com』のファン・トリビオ記者は自身のXで「ショウヘイ・オオタニは7回にセンター方向に鋭いライナーを打った。オオタニは打席で素晴らしい活躍を見せているが、今シーズンここまでの得点圏打率は16打数1安打にとどまっている」と伝えている。

 一方で良い意味で際立っているのが”足”だ。大谷はこの日、初回の第1打席でミッチェル・パーカーの4球目のカーブを右翼へ運び、2試合連続安打をマークした。3回の第2打席は空振り三振に倒れ、6回の第3打席は捕手の打撃妨害によって出塁し、その後は今季3盗塁目となる二盗も記録。積極的な走塁はチームの得点に結びついた。盗塁の後に相手の暴投で三塁へ進むと、ウィル・スミスの三ゴロの間に本塁に生還している。

 ドジャース専門メディアの『Dodgers Nation』は「ショウヘイ・オオタニはとにかく速い。彼のゲーム感覚は素晴らしく、そのスピードと相まって、今後何年も盗塁を量産してくれるだろう」と称賛している。

 大谷にとって「.063」という数字は現時点で不名誉な記録であり、ファンやメディアを心配させているが、その脚力でチームに大きく貢献していることは間違いない。すべてにおいて完璧な数字を求められる大谷だからこその“雑音”を振り払い、好機で必ずや“快音”を響かせてくれるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

米記者も心配する大谷翔平の「.063」という数字「素晴らしい活躍を見せているが」