テレビ東京開局60周年連続ドラマ「95」(毎週月曜夜11:06-11:55、テレ東系)の第2話が、4月15日に放送された。「法を疑え!決めるのは自分だ」そんな刺激的なサブタイトルにふさわしく、高橋海人(King & Prince)演じる主人公・広重秋久(通称:Q[キュー])の心が大きく動く。重い腰を上げたQの言動に、SNSでも「Qちゃんの気持ちがすごくわかりすぎる」「今日も名言たっぷり」といった声があふれている。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】チームメンバー全員が同じクラスで戸惑う高橋海人“Q”

■「95」とは

原作は、「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞を受賞した早見和真氏が、受賞後第1作目として最大級の熱量で綴った最強青春小説。大人の作った社会の仕組みにあらがい、大切なものを守りながら、1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの熱い物語。高橋がテレ東ドラマ初出演にして初主演を務める。

また、黙っていても人を引きつけるカリスマ性があり、Qをチームに誘い入れる鈴木翔太郎(通称:翔)を中川大志が演じ、翔と幼なじみでQが思いを寄せることになる岸セイラに松本穂香。明るくムードメーカー的存在の丸山浩一(通称:マルコ)を細田佳央太、暴力団幹部の息子で翔やセイラと幼なじみの堺怜王(通称:レオ)を犬飼貴丈、レオと同じく翔・セイラと幼なじみでけんかが強い新川道永(通称:ドヨン)を関口メンディー…と勢いと話題性のある俳優陣が結集した。

■“自分で決めた”Qの成長

翔による、チームへの勧誘を受けたQ。「勝負しようぜ、Q。俺かお前か、どっちの言ってることが正しいかハッキリさせよう」という言葉で始まったのは、“かけっこ”だった。街にたむろする不良にちょっかいをかけて、全力で逃げる翔とQ。体格に勝る翔が有利かと思いきや、実は格闘技の経験を持っていたQが粘り勝ちを収めた。

勝負には勝ったQだったが、チームへの加入はまだ承諾できないまま。うじうじと言い訳をするQに、翔は“タクシー代”を渡して追い返す。「変わろうとしないのは楽だよなぁ…じゃあな、広重くん」そんな言葉を残して。

しかし2人の縁はまだ切れない。バイトを始めたQのもとにマルコがやってきて、「お前がチームに入るって言えば全部丸く収まんだよ」と言いつのる。さらにどういうわけか、新年度のクラスにはチームのメンバーが全員集合。

そして放課後には、ドヨンとマルコに抱えられて理容室へ連行されたQ。もっさりとした無造作なヘアースタイルは顔が出るようにすっきりと洗練され、髪色も少し明るいカラーが入った。その後はさまざまな服を試着させられるなど、「じゃあな」という言葉とは裏腹に翔がQの加入にこだわっていることが示される。

翌日、ドヨンから連絡用のポケベルを渡されたQはついに「いやだからもうこういうのはさあ!」と抗議。だがドヨンからは「ワケがわからねえと思うお前の気持ちはよーくわかる。でもここまでされても自分で決められねえお前の気持ちはまったくわからん」という告白が飛び出した。

翔とQが初めて話したサリン事件付近でのことを引き合いに出し、一輪の花を持って駆け出したあのときと今、なにが違うのかを問われたQ。自分でもわからないそのモヤモヤを、「なんであんなに人が死んでるのにみんな笑ってんだろうって。僕だけ世界がずれてる気がしてじっとしてらんなくて…!」と言葉にする。

するとドヨンは、「お前もそっか…」と意味深なひと言を残して席を立つ。メンバーの電話番号だけを残して。その後、偶然雑誌モデルへのスカウトを受けたQは、チームへの“仮”入部と引き換えに助けを求める。そのとき、チーム唯一のルール「法を疑え!決めるのは自分だ」を守ることを求められるのだった。

翔だけでなくチームメンバーからの言葉もあり、物語が大きく動き出しそうなうねりを感じた第2話。SNSでは「Qってものすごい濁流を内に秘めてるような感じするよね。人間が好きそうだし、翔が期待するのもわかる」「最初ダッサって言葉がぴったりすぎるQが、突然イケてしまうのシンデレラボーイすぎる」「世界観にすっかり引きずり込まれてる…イケだしたQが今後どうチームに関わっていくのか楽しみ」といった声が寄せられている。

※高橋海人の“高”は、正しくは「はしごだか」

中川大志“翔”「変わろうとしないのは楽だよな」陰キャ高橋海人“Q”が大変身/(C)「95」製作委員会