映画「水深ゼロメートルから」山下敦弘監督とメインキャストが登壇する完成披露上映会が、4月18日(木)に開催決定。上映会決定にあたり、一部本編映像と場面写真が公開された。水のないプールを舞台に、何気ない自然な女子トークが繰り広げられる。

【写真】プールの床に座り込む清田みくり“チヅル”

■「文部科学大臣賞(最優秀賞)」を受賞した「水深ゼロメートルから」、上映会開催決定

第44回四国地区高等学校演劇研究大会で「文部科学大臣賞(最優秀賞)」を受賞した、中田夢花脚本による徳島市立高等学校の演劇が原作の映画「水深ゼロメートルから」。山下敦弘監督と“メイク推奨一軍女子”ココロ役の濱尾咲綺、“踊れなくなった女子”ミク役の仲吉玲亜、“ふてくされ水泳部”チヅルの清田みくり、チヅルを見守る先輩ユイ役の花岡すみれ、野球部マネージャーの三浦理奈が完成披露上映会の舞台あいさつに登壇することが決定した。

本作は、5月3日(金)から新宿シネマカリテほか全国順次公開予定。スマッシュヒットを記録した映画「アルプススタンドのはしの方」と同様のプロジェクトから生まれた、“高校演劇リブート企画”第二弾作品。高校二年生の夏休みに、水のないプールに特別補習のため呼び出された女子高生達による心の葛藤と解放の繊細な青春ストーリーだ。

完成披露上映会実施決定にあたり、一部本編映像と場面写真が公開された。今回解禁された映像は、夏休みに特別補習で水のないプールに呼び出されたココロとミク、プールの鍵を開けてあげた訳アリ水泳部のチヅルによる女子高生3人の何気ない会話劇。

山本先生(さとうほなみ)に言われた通り、ミクがひとり一生懸命に砂を掃くシーンから本編がスタート。そこには時を同じくしてプールの底に横たわるチヅルと、プールサイドでメイク直しをするココロ。ミクは倒れてしまったモップを掃除をしていないココロに差し出すが、「ありがとう。置いといて」と軽くあしらわれる。

ミクが視線を落とすと、そこには水泳用のゴーグルが。「これって?」と問うミクに対して、「水あると思ってたからさ。一応、やる気アピール」と返すココロ。肝心の水着は持ってこず、最悪制服のまま泳ぐという強行突破という手段も考えていたという。それから、3人による「山本先生」「メイク」といったテーマの会話が続いていく。他愛もない内容の会話でありながら目が離せない、山下監督の手腕が光るシーンだ。

■「水深ゼロメートルから」ストーリー

徳島南高校2年生の夏休み。阿波踊りの練習を見られたくない内気なミクと、メイクをしていないと落ち着かないココロは、体育教師の山本から水泳の授業の特別補習として水の入っていないプールの掃除を指示された。

そのプールの底には、隣の野球部グラウンドから飛んできた砂が積もっている。渋々砂を掃き始めたふたりと、なぜかそこにいるやけっぱちな水泳部のチヅル、やがてやって来た水泳部を引退した3年の先輩ユイたちの部活、恋愛、メイク…他愛のない会話で放課後の時間は過ぎていく。徐々に彼女たちの悩みが溢れだし、それぞれの思いは時にすれ違い、時にぶつかり合いながらどこへ向かうのか…。プールの底から始まる、ヴィヴィッドな青春群像劇

※濱尾咲綺の「濱」は異体字が正式表記

徳島市立高等学校の演劇が原作の映画「水深ゼロメートルから」より/(C)『水深ゼロメートルから』製作委員会