チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、バルセロナvsパリ・サンジェルマン(PSG)が、日本時間16日28:00にエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでキックオフされる。共に万全の状態で臨む4強入りを懸けた第2ラウンドだ。

先週にパルク・デ・プランスで行われた1stレグはアウェイのバルセロナが3-2で先勝した。前半にハフィーニャのゴールでアウェイチームが先手を奪ったが、後半立ち上がりにデンベレ、ヴィティーニャの連続ゴールによってホームチームが逆転。その後、交代選手で流れを変えたバルセロナはハフィーニャ、クリステンセンの連続ゴールで試合を引っくり返し、元同僚指揮官同士の初対決はチャビ監督が制した。

敵地で先勝に成功したバルセロナは、ホームでの2ndレグ、週末に控えるエル・クラシコという重要な連戦に向けて先週末のカディス戦では主力を温存。サスペンションレヴァンドフスキ、カンセロを始め、ギュンドアン、アラウホ、フレンキー・デ・ヨングに完全休養を与えた中、フェリックスのオーバーヘッドによるゴラッソを守り切ってウノセロ勝利。結果と共にペドリや前線の控え選手にも試合勘を養わせる最高の調整となり、大一番へ弾みを付けた。

一方、後半の選手交代と布陣変更によって流れを引き寄せながらもホームで敗戦を喫したPSG。ただ、今週末はリール、マルセイユを含むUEFAコンペティション参戦組の試合が24日に延期されるリーグ側の配慮によって、主力のコンディション調整、逆転突破に向けたトレーニングに集中。対戦相手のさらなる分析、1stレグで出た課題の修正と共に、試合展開に応じたオプションの構築を含め良い準備ができているはずだ。

バルセロナ
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:テア・シュテーゲン
DF:クンデ、アラウホ、クバルシ、カンセロ
MF:フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ギュンドアン
FW:ラミン・ヤマルレヴァンドフスキ、ハフィーニャ

負傷者:DFバルデ、MFガビ
出場停止者:DFセルジ・ロベルト(1/1)、クリステンセン(1/1)

累積警告によってセルジ・ロベルトクリステンセンが欠場。負傷者は長期離脱中のバルデとガビの2選手が引き続き不在となる。

初戦からの変更はセルジ・ロベルトに代えてペドリを変更する1点のみとなりそうだ。中盤はデ・ヨングとギュンドアンのドブレピボーテに、ペドリをトップ下気味に配置する形を予想する。

パリ・サンジェルマン
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ドンナルンマ
DF:ハキミ、マルキーニョス、リュカ、ヌーノ・メンデス
MF:ザイール=エメリ、ヴィティーニャ、ファビアン・ルイス
FW:バルコラ、デンベレ、ムバッペ

負傷者:DFキンペンベ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。逆にサスペンション明けのハキミが復帰する。負傷者に関しては脳震とうの回復プロトコルを完了したムキエレの復帰によってキンペンベが唯一の欠場となる。

敵地での逆転を目指すという部分で初戦の後半をベースに[4-3-3]の攻撃的な布陣で臨む可能性が高いが、ダニーロやベラウドを組み込んだ[3-4-3]といったオプションの採用も想定されるところだ。

★注目選手
バルセロナ:FWロベルト・レヴァンドフスキ
Getty Images

休養十分のエースが決定的な仕事を期す。1stレグではゴールを奪うことはできなかったものの、元同僚リュカや経験の少ないベラウドを相手に前線の基準点として相手のディフェンスラインをうまくコントロールし、ハフィーニャや中盤の選手たちの活躍を引き出した百戦錬磨のストライカー

今回の一戦では前がかりに戦ってくる相手に対して、安定したボール保持、カウンターが重要な要素を担うことになり、最前線でボールを収めてスピードのある両ウイングで相手を引っくり返す形を狙っていく中、ポーランド代表FWの仕事が肝となるはずだ。

前々節のラス・パルマス戦での“カードコントロール”によってカディス戦でサスペンションを消化し、今回のPSG戦、週末のレアル・マドリー戦へ万全の準備を整えており、攻守両面でパワーを出しながら勝負を決める決定的な仕事にも期待したい。

パリ・サンジェルマン:FWキリアン・ムバッペ
Getty Images

徹底監視をかいくぐってエースの仕事を果たせるか。1stレグでは1点目の起点となるなど、要所で相手に脅威を与えたものの、同胞クンデに両センターバックに封じ込まれて批判の声も少なくない形で試合を終えたパリのエース。

また、来季のエル・ブランコ入りが決定的と報じられる中、週末にエル・クラシコを控える新天地のファンに向けて宿敵撃破というアピールを見せたいところだ。

1stレグでは左サイドを主戦場に後半はデンベレとポジションを入れ替えながら変化は見せたが、単純に一対一の勝負で抑え込まれる場面が多く、個人として決定機に絡めなかった印象が強く、よりオフ・ザ・ボールの動きの質、プレー判断を改善して周囲と連携しながら、相手の堅固な守備網攻略を図りたい。

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