山中瑶子監督の最新作「ナミビアの砂漠」が第77回カンヌ国際映画祭・監督週間へ出品される。

山中監督は、撮影当時19歳、第39回ぴあフィルムフェスティバル、PFFアワードで観客賞を受賞した初監督作品「あみこ」(17)で注目を集め、その後、第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に史上最年少での招待、香港国際映画祭やカナダファンタジア映画祭への参加など、国際的にもその才能を知らしめてきた。

今作「ナミビアの砂漠」は山中監督の本格的な長編第1作で、主役は「由宇子の天秤」、「サマーフィルムにのって」、テレビドラマ「不適切にもほどがある!」と活躍の場を広げる河合優実。河合は「あみこ」を観て女優を目指し、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えたというエピソードがある。念願かなった本作で、河合は、無為に生活を送る、現代に生きる主人公カナが持つ爆発寸前のエネルギーをみずみずしく、そして魅力的に演じている。公開は、2024年予定。

▼コメント
■山中瑶子監督
あのときのわたしたちでしか作れなかった、この苦しくて自由で愛おしい映画の旅が、ラディカルな監督週間からスタートすることをうれしく思います。お目が高い!!スタッフ、キャスト全員が天才的でした!関わり、見守ってくださった皆さまに大きな感謝と敬意でいっぱいです。そして主演、河合優実さんの圧倒的な身体の煌めきよ!毎カットご褒美のように撮っていました。ひと足早く見ていただけるカンヌの観客の皆さんの反応が楽しみです。

■河合優実
心の底から嬉しいです。映画に実りをもたらし続けてきたカンヌの景色を、この作品と共に見られることに、胸の内がキラキラ燃えています。山中瑶子監督を信じて良かったです。信じて作れば絶対に豊かなものができるし、伝わるはずだ、と思い続けていました。同じように、監督や、映画のことを信じていた人が沢山いました。一緒に映画を作った皆さんの顔が早く見たい思いでいます。この巡り合わせに感謝しています。世界に届くことがとにかく楽しみです。

山中瑶子監督の長編第1作 (C)2024『ナミビアの砂漠』製作委員会