室町時代から東二見(兵庫県明石市)に拠点をおいていたと伝わる横河家より、大量の資料群が明石市に寄贈されました。本展は、横河家から寄贈された資料を中心に、戦国時代末期から明治・大正にかけて横河家の人々が活躍された様子を紹介するものです。

横河家で最初に大きな歴史の舞台に立ったのは、横河重陳(しげのぶ)でした。彼は、大坂冬の陣の伯楽渕(博労渕)の戦いで、豊臣方の将、平子主膳を討ち取ります。その功を賞して徳川家康、主君の池田忠長は感状を与えました。


徳川家康感状(当館蔵)

池田輝政書状(当館蔵)

重陳の子孫は、その後も池田家に仕え、鳥取藩士として明治を迎えます。一方、江戸時代の東二見には室谷と姓を変えた横河家の一族が活躍しました。江戸時代の興亡を経て、幕末には医師として、また学者や企業家として活躍しました。現在も横河ブリッジや横河電機といった数多くの企業にその名を残しています。


横河民輔肖像(横河ブリッジホールディングス蔵)

横河家の歴史から日本の近世・近代史を窺い知ることができる展示です。


本展のみどころ

大坂の陣から近代建築まで、明石から日本の近世・近代史をひも解きます


徳川家康感状
1.徳川家康の感状

大坂冬の陣、伯楽淵(博労淵)の戦いで、手柄を立てた明石の武将横河重陳に宛てた文書。


池田輝政書状
2.池田輝政書状

姫路城池田輝政が横河藤左衛門に出した命令。横河家の得意技が船戦であったことがわかる。


三条実美短冊
3.三条実美和歌短冊

幕末・明治の公家であり、太政大臣を務めた三条実美の書跡。横河秋濤の叔父が三条家に仕えた縁で頂いた。


三越呉服店
4.「今日は帝劇、明日は三越」

キャッチコピーに登場する大正時代の最先端ビルを設計したのは、東二見生まれの横河民輔。学者であり建築家であり、横河グループの創業者。


開催概要

1 名  称 企画展 東二見 横河家の功績-大坂の陣から近代建築まで-

2 会  期 2024年(令和6年6月1日(土)~6月30日(日) 月曜休館

3 開館時間 9時30分~17時30分(入館は17時まで)

4 会  場 明石市立文化博物館 特別展示室(1階)

       明石市上ノ丸2丁目13番1号 電話:078-918-5400

【交通案内】JR・山陽電鉄「明石」駅より北へ徒歩5分

5 主 催 者 明石市明石市立文化博物館、

神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター

6 後  援 公益財団法人兵庫県芸術文化協会、公益財団法人明石文化国際創生財団、

        一般財団法人兵庫県学校厚生会

7 観 覧 料 大人200円、大高生150円、中学生以下無料

   ※20名以上の団体は2割引。

   ※65歳以上の方は半額。身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・ミライロID手帳提示の

           方と介護者1名は半額。

   ※シニアいきいきパスポート提示で無料。

8 主な展示構成

   序 章  横河家のはじまり

第1章  横河重陳(しげのぶ)と鳥取藩士横河家

第2章  東二見横河(室谷)家の人々

第3章  横河秋濤(しゅうとう)

   第4章  三条家に仕えた森寺家との交流

第5章  秋濤を受け継ぐ子供たち

9 主な展示資料

   ・徳川家康・池田忠長・良正院感状(明石市指定文化財・明石市蔵)

   ・池田輝政書状(明石市蔵)

   ・池田忠雄(忠長)画像(鳥取県立博物館蔵)

   ・三条実美和歌短冊(明石市蔵)

   ・横河家系譜(明石市蔵)

10 関連事業 ※観覧券が必要です。

1. 講演会「横河家からみる公家社会-三条家に仕えた森寺家との交流-」 

要申込(定員:60名)

日時:6月9日(日)13:30~15:00

講師:加藤明恵氏(大手前大学国際日本学部講師)

場所:当館2階大会議室

2. 横河家の古文書を読みませんか  要申込(定員:60名)

日時:6月15日(土)13:30~15:00

講師:当館学芸員

場所:当館2階大会議室

3. 展示解説    申込不要

日時:毎土・日曜日 午前の部 10:30~11:30

午後の部 13:30~14:30

6月9日、15日を除く

場所:当館1階特別展示室

【申込方法】

5月2日(木)午前10時~前日午後5時まで当館ホームページの申込フォームより先着順。

ホームページから申込できない場合は電話でお問い合わせください。

*1グループにつき4名様までの申込とさせていただきます。5名以上のお申込を希望の方は、代表者名を変え、分けてお申込いただくようお願いいたします。

*申込後にキャンセルや人数が減る場合は、電話またはフォームにてご連絡ください。

*各イベントでは、手話通訳者・要約筆記者の派遣が可能です。手話通訳・要約筆記希望の方は、ご連絡ください(直前にお申込の場合は対応できないことがあります)

[お問い合わせ]

明石市立文化博物館 

〒673-0846 兵庫県明石市上ノ丸2丁目13番1号

TEL:078-918-5400 FAX:078-918-5409 

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