光学機械器具製造販売のパイフォトニクス株式会社(静岡県浜松市中央区/代表取締役:池田貴裕)は、超高輝度な白色レーザー光源と光学素子の組み合わせにより、屋外の直射日光下でも視認性の高い点状の光を遠方に形成する「ホロライト・レーザー」を開発しました。

本製品は、屋外で使用するクレーンの安全対策やフックの位置決め作業支援として、本年5月より受注を開始します。4月24日~26日にパシフィコ横浜で開催される光技術関連の専門展示会「OPIE’24」および5月6日~9日に米国オハイオ州で開催される米国鉄鋼業界展示会「AISTech 2024」にて展示します。


ホロライト・レーザー・シリーズ

製品の概要

 超高指向性レーザー照明「ホロライト・レーザー」は、屋外の直射日光下でも視認性の高い点状の光を遠方に形成する白色レーザー照明です。本製品は、「ホロライト・レーザー屋内用25W品」、「ホロライト・レーザー屋外用25W品」、「ホロライト・レーザー屋外用100W品」、「ホロライト・レーザー屋外用225W品」の4種類、いずれも照明色は白色のみとなります。高指向性LED照明「ホロライト15W品」と比較して、遠方で25W品は約4倍、100W品は約16倍、225W品は約36倍の照度を実現しています。25W品は照射距離10m時に約5万ルクス、100W品は照射距離20m時に4.5万ルクス、225W品は照射距離30m時に4.5万ルクスとなり、直射日光時の照度約10万ルクスにおいても十分な視認性が得られます。

 本製品は半導体レーザーから出力された光を蛍光体に照射して、白色光に変換しています。レーザー製品としての安全基準はクラス2に該当し、意図的にビーム内を凝視すると危険ですが、通常はまばたきなどの嫌悪反応により目は保護され、障害が生じるリスクはありません。また、蛍光体が新たな面光源となり、通常のレーザー光のような集光力は無く、LED・ランプ照明の安全規格において、嫌悪感及び熱的な不快感を伴う傷害を引き起こさないリスクグループ2に該当します。

 従来品である「ホロライト15W品」と比較して、約4倍の明るさの光を照射し、日中の屋外においても視認が可能です。このため、埠頭や建設現場等の屋外で使用されるクレーン等に設置して、直射日光下の環境でフックや荷下ろしの位置を明示する位置決め作業支援用途を想定しています。本製品を並列接続したシリーズ品「ホロライト・レーザー屋外用100W品」、「ホロライト・レーザー屋外用225W品」は、レーザー照明モジュールの接続数を増加することで、さらに明るい光を照射する装置を専用設計した製品です。これによりサーチライトのように空中に光線を形成する用途でもご使用いただけます。

主な特長

1.白色レーザー光源により直射日光下でも視認性の高い光を形成

 「ホロライト・レーザー25W品」は高指向性LED照明「ホロライト15W品」と比較して、遠方で約4倍の照度(照射距離10m時に約5万ルクス)となり、約10万ルクスの直射日光下でも十分な視認性が得られます。

2.白色レーザー照明モジュールの並列接続型により超高出力を実現

 白色レーザー照明モジュールを並列接続した「ホロライト・レーザー屋外用100W品」、「ホロライト・レーザー屋外用225W品」は「ホロライト・レーザー25W品」と比較して、それぞれ約4倍(照射距離20m時に4.5万ルクス)、約9倍(照射距離20m時に10万ルクス)の照度が得られ、直射日光下でも十分な視認性が得られます。

3.高出力でありながら小型軽量で高い安全性を確保

 本装置は、レーザー照明となりますが、レーザー光の安全基準はクラス2となり、通常はまばたきなどの嫌悪反応により目は保護され、障害が生じるリスクはありません。また高出力な100W品および225W品は並列接続により照明面積を増加しており、光密度が上昇する訳ではなく、25W品と同等の安全性が確保されています。また一般的なサーチライトと比較して薄型軽量であることも特長です。

ホロライト・レーザーの使用事例


左:サーチライト用途 右:直射日光下における位置決め作業支援照明用途

外観写真


ホロライト・レーザー25W品 左:屋内用 右:屋外用

ホロライト・レーザー屋外用100W品

ホロライト・レーザー屋外用225W品

下向き用防雨フード装着時(オプション品)

ホロライト・レーザーの明るさ比較


25W品と比較して100W品は約4倍、225W品は約9倍の明るさ

主な仕様


※20m照度は参照値です ※外形寸法は固定部を除いた寸法です

<当社の概要>

 当社は、2008年4月に高指向性LED照明「ホロライト」を開発し、製造現場での検査、各種イベントや建築物の演出照明、大学研究機関の実験などさまざまな場面で採用されてきました。光パターン形成LED照明「ホロライト・シリーズ」は、高輝度LED光源と大型光学素子の組合せにより空間にさまざまな光パターンを形成するオンリーワン製品で、日本、米国、欧州、中国で特許登録済みです。近年は、工場内の労働災害を低減する安全対策事業、地域の魅力を生かして新しい景観を創造する空間演出事業、SDGs達成に向けた取り組みとして光を用いた鳥獣対策事業などの新しい光の使い方を追求しています。

配信元企業:パイフォトニクス株式会社

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