お笑いコンビ・ニューヨークがMCを務める、ABEMAオリジナル番組『愛のハイエナ2』。本番組は、“愛に飢えたハイエナ”となったニューヨークとお笑いコンビ・さらば青春の光の4名が、“愛”をテーマに人間の『欲望』をあぶり出し、つい覗き見したくなる“瞬間”にしゃぶりつく遠慮を知らないドキュメントバラエティ。

参考:【写真】リアル“14歳の母”、その後の人生を追う加護亜依

 セクシー女優が本気で恋人探しをする恋愛企画「ピュアな恋しちゃダメですか?(通称:「ピュア恋」)」が完結。番組の後半では、タレントの加護亜依がリアル“14歳の母”に密着した第4話の模様をレビューしていこう。

 「ピュア恋」は完結編とあって、セクシー女優5名から気になる男性へと告白。それぞれが思いの丈をぶつけるシーンでは、スタジオメンバーの麻美ゆまと小島みなみは大興奮。セクシー女優ならではの目線で、参加者の心境を解説していた。

 特に印象的だったのは、フィーリングがぴったりのきっしょう・のぞみカップル。のぞみからの告白シーンでは、当然のようにきっしょうを呼び出した。しかし、そこで語ったのは2日間の感謝。「選ぶ言葉とか考え方とか、すごく柔軟でめっちゃいいなと思いました」と好意を持っていたことを言語化。しかし、そんな良い面を含めてでも「どうしても引っかかる、モヤモヤすることもあって……」とのぞみ

 それは告白の前に「ちゃんと真面目に私だけを見れる自信ある?」とのぞみが質問するも、きっしょうが即答できずにいたことだった。そもそも縛られたくない、自由でありたいと恋愛に奔放だったきっしょう。のぞみとしては、今回の恋を経て、自分に対して本気になって欲しかったのだろう。しかし、きっしょうは間を置いて「うん……あると思うよ」と曖昧に返答、「そのタイミングが来てみないと、はっきりとはね……」と続けたのだった。

 これについてのぞみは「きっしょうやからこそ、はっきりとは言えなかったことはわかる」と共感、しかし「このままモヤモヤした気持ちで向き合うことはできひん」と素直な気持ちをぶつけたのだった。ただ、お互いの本音をぶつけ合った後でも「出会えてよかった」と互いに感謝し会えたのは2人の相性の良さ。改めて、恋愛におけるタイミングの重要性や、少しの価値観のズレが生む大きな格差を感じさせたのだった。

 一方、見る人が思わず笑みを浮かべたカップルを挙げるのであれば、ダントツでたいすけとりりペアだろう。振り返ると1話、最初のデートの時点で「りりのことしか見えてないから」と告げたたいすけ。正直、一視聴者としては「こんな序盤から?」とたいすけに対してチャラいのではないかと半信半疑だったのだが、その想いを貫いたのだった。想いが通じ合った2人は最後にハグをしジャグジーへ。りりが自然体な笑顔で「私、若い男の子のガチ恋ファンが多いのですが大丈夫ですか?」と冗談っぽく話すと、たいすけが「え、やばそう!」と飾らずに返答するのも含めて非常に微笑ましく感じた。

 番組の後半では、タレントの加護亜依がリアル“14歳の母”のその後の人生を探る企画が放送。予期せぬ妊娠を中学生の時に経験した2人の母が登場し、それぞれの子供との関係性やこれまでの人生を振り返った。

 まず1人目に登場したのは44歳のまなさん。妊娠相手とは妊娠が発覚した後で自然消滅してしまった上、中学にも行けず自宅で孤独な日々を送ったという。また出産を終え、実家に帰ると母が世間体を気にして、当時住んでいた家を売ってしまい実家が消滅していたそう。当時は母のストレスが、まなさんに対して暴力として発散されていたそうで、17歳の時に小学生の妹を連れて家出したと語っていました。そんな過去を経験し、現在は娘と友人のような関係に。最後には娘から手紙を渡され「死ななくてよかったと思います」と語る姿が印象的だった。

 2人目に登場したのは現在22歳の三浦星さん。現在は夜職を通じて出会った男性と結婚し、14歳の時に出産した子供とその男性との間に生まれた子供とともに家族4人で仲睦まじく暮らしているのだそう。ただ、出産当時は大変だったようで、修学旅行中に母乳が出てしまうと言うハプニングもあったと振り返っていた。また、自身の経験を振り返って「高校に行ってほしい」とは思います。「自分のしたいことに全力で、どの形になっても輝いてほしい」と我が子への想いを告白した。

 彼女らのエピソードを聞き、加護はたびたび涙。これに対し、ニューヨーク・屋敷裕政は「徳光くらい泣いてましたよね、人間・加護ちゃん」とコメント。しんみりムードを笑いに変えていた。

(文=於ありさ

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