ロート製薬株式会社(大阪市、社長:杉本雅史)は、大阪府と21 社の民間企業等で設立した一般財団法人未来医療推進機構(理事長:澤芳樹)が運営する「Nakanoshima Qross(未来医療国際拠点)」内の「未来医療R&Dセンター」に研究ラボ・オフィスを開設し、4月より順次入居を開始しました。一部施設の細胞培養加工施設(CPC)は2025年に完成予定です。当社は、入居する大学及び公的研究機関、他企業とともに新たな細胞治療の研究開発と社会実装を目指す臨床研究、ならびに他企業との連携によるサプライチェーンの開発・確立を推し進めます。新たな治療の選択肢となる再生医療の社会実装を実現し、人々のウェルビーイングに貢献してまいります。

  • 参画の背景

当社はロートグループ総合経営ビジョン2030「Connect for Well-being」を掲げ、再生医療事業や食事業にも領域を広げながら、先端医療や予防・未病、毎日の健康まで、人々のウェルビーイングに資するさまざまな取り組みを行っています。再生医療においては、適切な治療法がなく困っておられる患者の皆さまに新たな治療の選択肢となる再生医療をお届けするべく、その想いを事業ステートメント「再生医療をもっと身近に、もっと利用しやすく」に込め、医療における産学連携の新たなモデルの確立を目指しております。未来医療の社会実装へ向けた共創拠点として、国内では「藤田医科大学東京 先端医療研究センター」、海外では「香港サイエンスパーク(Hong Kong Science Park)」内に研究拠点を構えておりますが、この度「Nakanoshima Qross(未来医療国際拠点)」への参画により、医療機関や大学、研究機関、関係企業とともに、臨床研究、産業化両面での社会実装へ向けた取り組みに関して、より一層の加速が期待できます。

  • 参画内容

1.医療現場と連携した細胞治療の研究開発

患者・医療関係者の状況を踏まえ、間葉系幹細胞をはじめとした様々な再生医療に関連するシーズの細胞治療方法の開発を行います。医療現場からの臨床情報をもとに研究開発(リバーストランスレーショナルリサーチ)を行うことで、高いエビデンスを持つ新規の細胞治療方法の開発が可能となります。

2.入居する他企業との連携による細胞治療のサプライチェーンの開発・確立

細胞を製造するメーカーとして、新たな治療シーズを有するスタートアップ企業、再生医療の産業化に必要な関連企業とともに、品質を担保したサプライチェーンの開発を行います。国内で高品質かつ治療効果の高い細胞を届け、再生医療がより広く普及することを目指します。

3.細胞培養加工施設(CPC)併設による社会実装の実現(2025年完成予定)

再生医療等安全性確保法のもと自由診療下で治療を行う医療機関へ向けて、治療に必要となる患者の細胞受託加工を行います。隣接する眼科、循環器、整形外科との連携によって、エビデンスレベルの高い細胞治療の社会実装に貢献します。

  • 「Nakanoshima Qross(未来医療国際拠点)」について

医療機関と企業、スタートアップ、支援機関等が一つ屋根の下に集積する、他に類を見ない未来医療の産業化拠点です。2019 年に 21 社の民間企業等と大阪府で設立した、一般財団法人未来医療推進機構が核となり、拠点形成を進めています。当拠点は、「未来医療 MED センター」「未来医療 R&D センター」「中之島国際フォーラム」の 3 つの施設(エリア)で構成されており、それぞれ未来医療の「実践」「創造」「共有」の役割を持っています。入居する企業や医療機関等がそれぞれ連携することで、「実践」「創造」「共有」の役割をサイクルさせ、再生医療をベースに、ゲノム医療や人工知能(AI)、IoT の活用等、今後の医療技術の進歩に即応した最先端の「未来医療」における産業化を推進させること、及び国内外の患者に対する「未来医療」の提供を通じて、国際貢献を推進

させることを目指します。

https://www.nakanoshima-qross.jp/

配信元企業:ロート製薬株式会社

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