水原氏がギャンブルのために利用した大谷の口座は、なんと開設から3年も放置状態だった。(C)Getty Images

 衝撃的な事実がまたしても浮かび上がった。

 大谷翔平ドジャース)の専属通訳であった水原一平氏が「銀行詐欺」の容疑などで訴追された事件で、現地時間4月11日に検察側が公表した訴状によれば、同選手は2018年に口座を開設して以来、2021年までアクセス履歴がゼロだったのだ。

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 そもそも、この事件は、違法賭博の胴元に対して巨額負債を抱えた水原氏が、大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)もの多額資金を不正送金したというもの。当初に同氏が米スポーツ専門局『ESPN』の取材に「翔平自身がパソコンを操作して送金した」と証言したこともあり、一部の米メディアでは、大谷自身が何らかの形で賭博に関わっていたのではないかという意見も噴出するなど、大騒動となった。

 ただ、あらゆる事実を克明にした訴状によって、大谷の潔白さが見えてきた。

 今回のスキャンダルで盗用されていた口座は、2018年に水原氏が専門的な英語が話せなかった大谷に同行し、アリゾナ州の銀行で開設を補助したものだ。エンゼルスからの年俸の支払いがされていた口座情報の設定にも同氏は関与していたとされている。

 しかし、開設後から2021年10月27日まで口座へのアクセス履歴はなし。違法賭博の胴元が水原氏にアカウントを付与し、ギャンブルに本格的に手を出し始めたとされるタイミングで、初めてアクセスされたというのだ。

 開設からおよそ3年間も本人が口座に触れていなかったという証拠により、大谷の無実は完全に証明されたと言えよう。

 もっとも、彼の潔白は他でもないチームメイトが訴えていた。ドジャースタイラー・グラスノーは、米ポッドキャスト番組『The Chris Rose Rotation』に出演した際に、韓国で行われた開幕戦後に、水原容疑者がロッカールーム内で選手とスタッフに対して自らの犯行を告白した際の大谷の言動を明かした。

「告白された直後、オオタニが最初に口にした言葉は『僕の携帯を調べてくれ』といったニュアンスのことだったよ。あの姿を僕たちから見ても、オオタニが賭博にかかわっていないことは明らかだったし、疑ってもいなかった。誰もがオオタニをかばう姿勢を見せていたよ」

 日々あらゆる真実が明るみになっている同事件。球界のスーパースターが巻き込まれた一件だけに、騒動の余波はしばらく続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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