中国で電気自動車(EV)の競争がますます激しくなり、自動車メーカーは絶えず技術革新をしなければならなくなっている。

吉利汽車(GEELY)はこのほど、ギャラクシーE8(GEELY Galaxy E8)が氷と雪の上でドリフトしている動画を発表した。


ギャラクシーE8の販売価格は17万5800元(約370万円)だが、雪の上でドリフトしながら走る機能を実現した。運転席には運転手がおらず、自動運転しており、車体を調整し続け、連続ドリフトの高難度の動作を完了した。


吉利集団の李書福(リー・シュウフー)会長は3月28日、ライブ配信で「今回の無人運転ドリフトは吉利のAI(人工知能)を利用した自動車安全分野での開発成果だ。ブランドにしろ、グレードにしろ、吉利の第一優先順位は安全性だ」と述べた。

このような機能を実現できたのは、吉利汽車のAIデジタルシャーシの開発が主な理由だ。吉利汽車のAIデジタルシャーシは、まずソフトウェアとハードウェアの融合による知覚ビッグモデルアルゴリズムがあり、リアルタイムで車両の状態を知覚し予測することができる。また、ミリレベルのライン制御ステアリングを備え、ドリフト方向を制御し、さらに精密化トルクベクトル制御のホイールモーターを組み合わせ、ドリフト時にリアルタイムで動力を分配することができる。

ソフトウェアとハードウェアの多分野の技術統合によって、この自動運転ドリフト動作が実現した。

吉利汽車によると、無人運転ドリフト技術の実現は「360度回転」や「カニのように横方向に移動」などの先進技術を実現できることを意味し、極端な交通状況において柔軟で迅速な運転機能を提供でき、自発的な回避やブレーキなどの機能も強化される。(編集/CL)

吉利汽車のギャラクシーE8は無人運転+ドリフトを実現した。