2024年7月、KAAT 神奈川芸術劇場<大スタジオ>にて、「KAATキッズ・プログラム2024」を開催することが発表された。

KAAT 神奈川芸術劇場では、2011年の開館以来、現代の舞台芸術シーンを先導するアーティストとの新作創作や、良質な海外作品の招聘等、こどももおとなも楽しめるキッズ・プログラムを上演している。

今年度の「KAATキッズ・プログラム2024」は、劇場プレシーズンの7月に、スコットランドからの招聘公演『ペック』from スコットランド、「劇団た組」主宰で、劇作家・演出家の加藤拓也による新作演劇『らんぼうものめ』を上演する。

1作目の『ペック』は、こどもたち、若い観客のための作品創作に定評のあるスコットランドのアーティスト、アンディ・マンリーによるノンバーバルパフォーマンス。

『ペック』 from スコットランド

『ペック』 from スコットランド

23年にロームシアター京都、エーシーオー沖縄、スコットランドの制作カンパニー、レッド・ブリッジアーツが共同製作し、各地で上演され好評を博した。タイトルの「ペック」とは、鳥がくちばしでつつくことを意味する英語。本作は3歳から6歳のこどもたちにおすすめの作品。さまざまなシーンで出会う「鳥たちの歌声」に誘われて、観客が観て、聞いて、楽しめる、言葉を用いないノンバーバルパフォーマンスに期待しよう。

『ペック』from スコットランド 舞台写真       (C)Mihaela Bodlovic

『ペック』from スコットランド 舞台写真       (C)Mihaela Bodlovic

『ペック』from スコットランド 舞台写真       (C)Mihaela Bodlovic

『ペック』from スコットランド 舞台写真       (C)Mihaela Bodlovic

2作目は、演劇のみならず映像でも次世代を牽引する、「劇団た組」主宰で劇作家・演出家の加藤拓也が初めてこども向けの作品を手掛ける『らんぼうものめ』。神さまたちの世界に迷い込んだ少年の、ちょっと怖くて不思議な物語を、舞台やドラマ主演など活躍目覚ましい鞘師里保を主人公におくる。

(上段左から)鞘師里保、安藤聖、金子岳憲(下段左から)近藤隼、秋元龍太朗、中山求一郎、高田静流

(上段左から)鞘師里保、安藤聖、金子岳憲(下段左から)近藤隼、秋元龍太朗、中山求一郎、高田静流

さらに、安藤聖、金子岳憲、近藤隼、秋元龍太朗、中山求一郎、高田静流といった実力と独自の存在感を持つ俳優陣が集結。こどもたちに向けてどんな姿を見せてくれるのか。

本公演では、こどもとおとなが一緒に楽しむことができるよう、お得なペア・トリオチケットや、託児サービスなどを用意。国内外で活躍する一流のアーティストたちが手掛ける「KAATキッズ・プログラム2024」を楽しみにしよう。

長塚圭史 KAAT 神奈川芸術劇場 芸術監督 コメント

KAAT 神奈川芸術劇場は今夏もキッズ・プログラムをお届けします。劇場を、そして舞台芸術鑑賞を、みなさまの日常の喜びとしてもっと身近に感じて頂くためにも、こどもたちに豊かな観劇体験を提供したい。そんな思いで毎年良質な作品をプログラムしております。
今年度は2作品です。
まずはパンデミック以降、久しぶりの海外招聘作品。当劇場でもお馴染み、世界中で素晴らしいこども向け作品を提供し続けているスコットランドアンディ・マンリーさんによる、言葉を使わず(ノンバーバル)こどもたちの好奇心を刺激する遊び心たっぷりのパフォーマンス『ペック』from スコットランド
そしてもう1作品は書き下ろし新作です。KAAT はこども向け作品の可能性をもっともっと広げるため、これまでこども向け作品の創作に携わったことのない気鋭のアーティストに作品を委嘱してきております。今年度は劇作家・演出家の加藤拓也さん。演劇界に新たな旋風を巻き起こし続けている加藤さんが初めてキッズ・プログラムに取り組みます。ちょっとだけ乱暴な少年が、ひょんなことから異界に取り込まれ、日本のさまざまのユニークな神々と出逢いながら、成長を遂げていく奇想天外の物語。
どちらも、こどもとおとなが一緒に楽しめる作品となります。ご期待ください!

「KAATキッズ・プログラム2024」