(C) Tess Ayano - At the Brooklyn Museum

4月15日(月)ニューヨークブルックリン美術館で2024年フォール コレクションが発表されました。コレクションがファッションのシーズンのペースを刻む中、フォール コレクションはマリア・グラツィア・キウリにとって振り返りの特別な季節であり、絶えず更新されていく問いかけでもあります。

今回のコレクションでは、創設者クリスチャンディオールの自伝にも登場した大都市、ニューヨークオマージュを捧げ、パリとニューヨークという2つのスタイルを持った首都が魅惑的な対話を遂げました。2つの文化の橋渡しとなるのはマレーネ・ディートリッヒという、カリスマ性のある異端の女優であり、銀幕上でも私生活でもディオールを纏ったことで知られています。マリア・グラツィア・キウリは彼女からインスピレーションを得て、ディオールのシルエットに彼女の幻想的な存在感やボーイッシュな魅力を吹き込んだコレクションを製作しました。

ショーのシルエットを昇華させたジャケットは、ワイドレッグパンツや、膝下丈のペンシルスカートと組み合わされています。繊細で時に軽量なドレスは、スタイリングの核となるランジェリーを覗かせます。刺繍はブローチを彷彿とさせ、スター、スズラン、クローバー、ビーなど、ムッシュ ディオールが大切にしていたシグネチャーコードを反映しています。ディオール2024年フォール コレクションが体現しているのは、文化の融合を祝福する、多岐に渡る可能性。どんなスタイルであろうとも、女性が選んだ人物像に寄り添うシルエットやアイテムを生み出す、自由に関する対話です。

(C) Paul Vu - At the Brooklyn Museum

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