オーストラリアシドニーウエストフィールド・ショッピングセンターで13日午後、40歳の男ジョエル・カウチ容疑者が無差別に刃物で刺し、6人が死亡、12人がけがをしました。容疑者はその場で射殺されました。

オーストラリアの警察当局は14日の記者会見で、襲撃犯について、クイーンズランド州出身の40歳の男で、メンタルヘルスに問題があると明らかにしました。死亡した人のうち、1人はショッピングセンターの警備員の男性で、他はすべて女性でした。挙式を予定していた女性、赤ちゃんを守った母親、婚約者とビデオ通話を終えたばかりの中国人留学生……。けがをした12人もほとんどが女性だったということです。


オーストラリア中国大使館と在シドニー総領事館は、事件発生を受け、オーストラリア連邦政府、ニューサウスウェールズ州政府と緊密に意思疎通を保ち、中国人留学生1人が死亡し、もう1人が重傷をしたことを確認しました。オーストラリア側は中国側の犠牲者に哀悼の意を表し、犠牲者と負傷者の家族にも慰問の意を表しました。大使館は死傷した留学生の家族とすでに連絡を取っており、家族がオーストラリアに渡航し、事後処理や負傷者のリハビリの付き添いなどを行うことへのサポートを提供し、関係者の権利を確実に保障するとしています。

事件が起きたウエストフィールド・ショッピングセンターの近くには、観光客や市民に人気のボンダイビーチがあり、ビーチで遊んだ後にショッピングセンターで食事をする人が多いということです。(提供/CRI)

シドニー商業施設の無差別襲撃で中国人留学生1人が死亡し、1人がけがをしました。写真はシドニー。