森山未來が出演する日仏合作アニメーション映画化け猫あんずちゃん」が、第77回カンヌ国際映画祭「監督週間」に選出された。

【フォトギャラリー】「化け猫あんずちゃん」森山未來、久野遥子、山下敦弘直筆コメント

実写映像を元にアニメに描き起こすロトスコープの手法を用いた制作方法でも注目を集める本作は、久野遥子と山下敦弘が監督した。子猫の時に拾われ、10年たっても20年たっても死なず、気が付けば30年以上生き、人の言葉も話すようになっていた化け猫あんずを主人公にした物語。

カンヌ映画祭に併設されている「監督週間」部門は、作家性を重視した作品が選出され、世界で活躍する映画監督の登竜門として知られる部門。今年のポスターは北野武描き下ろしのイラストが使用されていることでも知られている。過去にはソフィア・コッポラ、スパイク・リーやアキ・カウリスマキ、日本人では大島渚、北野武、西川美和らが選出されており、日本の長編アニメーション作品としては高畑勲かぐや姫の物語」、細田守未来のミライ」に続く6年ぶりの選出となる。

ラインナップ発表会見では「子供、若者、大人、全ての人に向けられた作品で、詩的であり不思議な生き物が登場する作品」と紹介された。

初のカンヌ国際映画祭への参加となった両監督はそれぞれ、久野遥子監督「まさかあんずちゃんがカンヌに連れて行ってくれる化け猫だったとは…!とても手作りで手探りな映画に関わってくださった方々に素敵な報告が出来てとても嬉しいです!」、山下敦弘監督「いましろたかしが原作で、いまおかしんじの脚本で、『山田孝之のカンヌ映画祭』というカンヌに怒られそうな番組を作った俺が関わっているのに、なかなかカンヌも懐が深いです」とコメント。そしてあんずちゃんの声と動きを担当した森山未來も「おめでとうございます」と直筆のメッセージを寄せた。

7月19日から、全国で公開。

カンヌでお披露目 (C)いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会