ドジャース大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者による銀行詐欺疑惑騒動において、新たな事実が発覚した。米連邦捜査当局の訴状では、大谷がメジャーリーグ上陸を果たした2018年から21年までの3年間、1度も銀行口座にアクセスしていないというのだ。

 大谷が前所属球団であるロサンゼルス・エンゼルスとの契約合意を発表したのは17年12月のこと。渡米に伴い、翌年3月には水原容疑者も同席させ、現地で口座を開設したというが、以降、21年10月27日まで大谷は1度たりともログインした記録がないという。また、この“初ログイン”についても水原容疑者が違法賭博の胴元とWebサイトでつながり、ブックメーカーのアカウントが付与された直後のことだったと報じられている。

 一般庶民には考えられないような事実ではあるが、みずからの口座におけるお金の動きに“無頓着”だったのは、衣料通販大手ZOZO創業者・前澤友作氏も同様なのかもしれない。

「前澤氏は19年11月に『1000億円を通帳に記帳してみた』と題した動画を公式YouTubeにアップ。株式売却で得た約1500億円を銀行で記帳する様子を公開しました。動画によると1500億円のうち、約500億円はすぐに借金の返済に充て、実際に前澤氏の口座に振り込まれた額は『1020億円』だと当初説明していました。そして、11月22日に口座へと振り込まれ残高が『1030億円』と記載された実際の通帳を前澤氏は視聴者に公開。すると、『もともと(口座に)10億円あったんだね。でも、25日にいくつか引き落とされて、(最新の残高が)963億円になっちゃってる。何でそんなに出て行ったんだろう?』とつぶやいていました。自分自身が銀行に足を運ぶのは10年ぶりだと明かす前澤氏は『銀行に行く担当のスタッフがいる』とし、『どこの口座にいくら入ってるとかは知らない』とも告白。久しぶりに通帳を凝視し、22日には約1030億円あったはずの残高が、わずか数日の間に約2億5000万円、約59億円、約4億8000万円と合計66億円近くが次々に引き落とされており、本人には心当たりがないようでしたが、“何でだろ?”とだけリアクション。その後はすぐに『1020億円だと、(カンマ)が無いんだね』と、すでに、通帳の表示システムへと関心が移っていました」(テレビ誌ライター)

 大谷もまた複数の口座を開設していたというが、数十億円もの大金が消えてしまっていても感知できないのは、前澤氏も共感する“大富豪あるある”なのかもしれない。

(木村慎吾)

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