中国東部の江西省九連山国家級自然保護区の科学研究チームはこのほど、保護区の標高1200メートル以上の地域で、オウゴンテングアゲハを観察し、高精細の貴重な映像を撮影しました。九連山保護区で近距離、高精細度の映像が撮影されたのはこれが初めてです。

オウゴンテングアゲハアゲハチョウ科テングアゲハ属の大型チョウで、海抜1000メートル以上かつモクレン科植物が分布する地域によく生息し、寄主植物はミケリア・マウダイエとミケリア・フォベオラタです。1年に2回繁殖し、中国の昆虫の中で唯一国家1級重点保護野生動物に登録され、世界八大貴重チョウ類のトップにランクし、「幻のチョウ」「チョウの女王」と呼ばれ、野外生存数は極めて少ないです。現在はオウゴンテングアゲハの交尾シーズンに当たり、撮影の日には6匹がこの地域の林の中で活動し、木の比較的高いところにある若葉の上に止まったりしていました。その時、高さ約1メートルの枝に止まるわずか1回しかなかったチャンスを狙い、研究者はうまく撮影できました。

近年、九連山国家級自然保護区のオウゴンテングアゲハの生息環境はより適合してきたため、個体群が安定し、拡大傾向にあります。保護区と専門家は連携しオウゴンテングアゲハに対する長期的なモニタリング研究をおこない、重点分布区域に寄主植物の季節変化をモニタリングするビデオ装置9セットとチョウの生息と活動をモニタリングする装置3セットを設置し、オウゴンテングアゲハの生息規則をさらにモニタリングし、その個体群の繁殖過程で直面する実際の問題を解明するとしています。(提供/CRI)

江西省九連山国家級自然保護区の科学研究チームはこのほど、保護区の標高1200メートル以上の地域で、オウゴンテングアゲハを観察し、高精細の貴重な映像を撮影しました。