マクラーレン、横浜出店の真相
近年ではミニからポルシェ、フェラーリやベントレーに至るまで、さまざまなブランドのショールームが軒を連ねる横浜みなとみらい地区。
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そんなみなとみらいにマクラーレンが加わった。高級車ディーラーが軒を連ねる様子はもはやネオ目黒通りといえる。
横浜出店に至った経緯を、マクラーレン横浜の森春彦ブランチマネージャーに伺った。
東京にすでに2店舗展開しているマクラーレンが横浜に出店を決断した大きな要因として、もちろん横浜周辺の地域に住む潜在的な新規顧客獲得を念頭に置いているという。筆者が意外だったのは、横浜市の郊外在住の既存顧客が多く、買い替えやアフターメンテナンスの相談先として、住まいの近くのディーラーの存在を重要視していることだった。
また、マクラーレンは以前からボートショーなどのイベントにおいて横浜に出店した経験があり、その時の反響の高さから横浜という土地で出店することに大きなポテンシャルを感じていたという。
さらに、試乗コースを考慮しても、タイトな都内より、街が新しく道が開けていて海が近い横浜みなとみらい地区のほうが圧倒的にマクラーレン向きであるのだということだった。
最新モデル「アルトゥーラ スパイダー」日本初披露
マクラーレン横浜のプレオープンにて日本初披露されたのが最新モデルのアルトゥーラ スパイダー。
アルトゥーラのデビューから3年を経て追加されたスパイダーは、単なるオープンバージョンではなかった。特筆すべき点はオープンボディを手にした上で走りのスペックも向上しているということ。
ルーフの開閉にかかる時間はわずか11秒で、光学サンシェードのような「エレクトロクロミックルーフパネル」を搭載しているにもかかわらず車重は1457kgと軽量。それに組み合わされるV6ツインターボエンジンとモーターの合計の最高出力は700psを誇る。
いまにも離陸しそうなスペックに合わせて設計される芸術的なエアロダイナミクスは、クーペモデルとほとんど変わらず、わずかにリアのエアベントの位置が後方にずれているのみ。
8段トランスミッションの変速スピードは25%速められ、サスペンションシステムの反応速度を最大90%向上させたことも説明されていた。
快適装備ではスマートフォンの画面ミラーリング機能やワイヤレス充電機能が利用可能。「インテリジェントアダプティブクルーズコントロール」や「レーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)」のほか、「ロードサインレコグニション(道路標識認識機能)」「ブラインドスポットモニタリング」「リアクロストラフィックディテクション」など最新の先進運転支援システム(ADAS)が搭載される。
これにより「極上のオープンエアモータリング」を実現したという。
アルトゥーラ スパイダーとみなとみらいの「イイ関係」
森氏は、アルトゥーラ スパイダーを横浜ショールームにおける販売の軸足に据えると語る。
だが、その理由はアルトゥーラ スパイダーが最新モデルであるだけではないという。
アルトゥーラ スパイダーはもちろん「700psを発揮する途方もなく速いオープンスーパースポーツ」であるが、本当のポイントは「極上のオープンエアモータリング」。
少し考えてみてほしい、貴方がもしアルトゥーラ スパイダーでみなとみらいをドライブするなら、
往年のゲームのようにサイドシートに美女を乗せて海沿いの通りをかっ飛ばす……なんて事も可能だが本当に豊かなアルトゥーラ スパイダーの楽しみ方はきっとそうではないはず。
エンジンを休止させEVモードでカモメの鳴き声や海風を感じながら軽やかに走り、たとえ渋滞にはまっても急な雨に見舞われても一切の不快感を伴わないどころか常に心地よく穏やかな気持ちでドライブできる。
それがきっとアルトゥーラ スパイダーの優れた点であり、他のモデルではできない事ではないだろうか。途方もなく速いオープンスーパースポーツはほかのメーカーにも存在するが、これほどまでに優雅で快適にドライブを楽しめるクルマは、現在の地球上ではアルトゥーラ スパイダーをおいて他にないだろう。
だからこそみなとみらいで販売する意味があるのだ。
読者の皆さまも、週末はみなとみらいデートの真の目的地としてマクラーレン横浜ショールームまで足を運んでみてはいかがだろうか。
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