株式会社ABCアーク(本社:東京都港区新橋 代表取締役社長:園部充)は、『こじらせ文学史 ~文豪たちのコンプレックス~』(1500円+税)を5月9日(木)より発売いたします。
-
挫折が、劣等感が、執着が、「名作」を生んだ!
●血の気が多すぎて「日本初の近代文学論争」を起こした【森鴎外】
●自分も神学校から逃走していた【ヘルマン・ヘッセ】
●シャーロック・ホームズを書きたくなかった【コナン・ドイル】
世間一般の「ふつう」に馴染めず、トラブルを招いたり、メンタルを病んだりしてしまう――言い換えれば “こじらせている”人物が、文豪には少なくありません。
しかし、“こじらせている”からこそ、彼らは文学の才能を開花させることができたのではないか? 本書はそんな発想から生まれました。
古代~現代、日本と世界の文豪・総勢「100名」のこじらせエピソードから、名著創造の秘密に迫ります。
-
明日だれかに話したくなる逸話が満載!
「北村透谷が処女信仰を根付かせた」
「マーク・トウェインはコレラ菌に転生する“異世界転生モノ”を書いていた」
「コナン・ドイルはホームズばりの推理力で裁判の判決をくつがえした」
など、教科書に載らない話も多数掲載。
古典・名著をよりディープに楽しめる一冊です。
-
著者
<テレビ大阪「さらばのこの本ダレが書いとんねん!」にも出演、話題沸騰!>
堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
歴史エッセイスト。1977年生まれ、大阪府出身。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒。事実やデータに基づいて人物の内面に独自のアプローチで迫る作風で、幅広いファン層を持つ。主な著書に『乙女の日本史』『乙女の日本史文学編』(以上、KADOKAWA)、『ときめく源氏物語』『本当は怖い世界史』『本当は怖い日本史』『愛と欲望の世界史』『隠されていた不都合な世界史』(以上、三笠書房)、『ドラマティック百人一首』(大和書房)、『フェティシズムの世界史』(竹書房)などがある。
-
書籍仕様
【タイトル】こじらせ文学史 ~文豪たちのコンプレックス~
【著者】堀江宏樹
【価格】1,650円(本体1,500円+税)
【発売日】2024年5月9日(木)
【判型】四六版
【発行】ABCアーク
【ページ数】280ページ
-
目次
▼日本編
【紀貫之】出世できず、歌の道に邁進
【清少納言】自己顕示と毒舌の裏側
【紫式部】職場でいじめられて引きこもる
【和泉式部】本能に忠実すぎてスキャンダル連発
【西行法師】失恋で電撃出家
【藤原定家】貴人たちにこき使われる
【井原西鶴】やばめの性癖を力説
【小林一茶】財産と子づくりへの執着
【中江兆民】全力で葬式を拒絶
【森鴎外】血の気が多すぎて「日本初の近代文学論争」を起こす
▷コラム▷鴎外にしては読みやすい史伝小説『魚玄機』
【夏目漱石】身長コンプレックス
【国木田独歩】刃物を突きつけて求婚
【田山花袋】モデルの人生を狂わせた『蒲団』
【島崎藤村】姪を孕ませて海外逃亡
【北村透谷】元祖「処女厨」
【樋口一葉】想い人と泣く泣く絶縁
【泉鏡花】極度の潔癖症
【与謝野晶子】情熱的すぎた夫婦関係
【永井荷風】偏屈な「偏奇館」主人
【斎藤茂吉】冷え切った夫婦関係と熱すぎる不倫恋愛
【高村光太郎】結婚しない主義
【志賀直哉】里見弴とのこじれた恋愛関係
【北原白秋】国民的詩人のひどい癇癪
【若山牧水】子持ち人妻に5年を捧げる
【柳原白蓮】血統への異常なプライド
【石川啄木】小説を書く根気がなくて歌人になった
【谷崎潤一郎】文壇を驚かせた「細君譲渡事件」
【萩原朔太郎】文豪仲間とのボーイズ・ラブ
【折口信夫】弟子へのセクハラ・パワハラ
【里見弴】あえてのプラトニック・ラブ
【菊池寛】コンプレックスを暴露される
【岡本かの子】マイペースな嫌われ者
▷コラム▷文豪のこわい話
【内田百閒】借金が快感になってしまった
【室生犀星】ベストセラーを生んだ容貌コンプレックス
【直木三十五】浪費がモットーの金欠人生
【芥川龍之介】「ぼんやりした不安」の正体
【佐藤春夫】無期限停学でサボリ癖がつく
【江戸川乱歩】仕事が死ぬほど続かなかった
【金子光晴】パリの最下層で夫婦関係をこじらせる
【宮沢賢治】性欲と戦い、童貞を熟成させた
【宇野千代】「奔放な女」の苦悩
【横光利一】坂口安吾も呆れた寡欲
【稲垣足穂】独特すぎる生活態度
【梶井基次郎】こじらせ童貞
【森茉莉】貧乏アパートで暮らした「精神的貴族」
【林芙美子】愛人を追いかけてパリまで行く
【堀辰雄】上流階級に憧れた下町育ち
【中島敦】虎よりもケダモノな女ぐせ
【檀一雄】家庭志向と放浪癖の矛盾
【田中英光】太宰治の墓前で自害
【織田作之助】「コタツ記事」の名手
【瀬戸内寂聴】駆け落ち失敗、一人で出奔
【遠藤周作】キリスト教との微妙な関係
【三島由紀夫】コンプレックスの塊
【澁澤龍彦】あまりにも鈍感
▷コラム▷文豪の口説き文句
◆世界編
【杜甫】李白への片想い
【ウィリアム・シェイクスピア】『ヴェニスの商人』以上の守銭奴
【ゲーテ】『魔王』の歌詞に込められた父親ディス
【スタール夫人】ナポレオンの浴室に押しかけて玉砕
【ジェーン・オースティン】『高慢と偏見』の糧となったこじらせ恋愛
【グリム兄弟】強すぎる兄弟愛
【バルザック】厄介な創作意欲の法則
【ヴィクトル・ユーゴー】息子の恋人を寝取る
【アンデルセン】「ビジネス童貞」疑惑
【エドガー・アラン・ポー】富豪の養子になるも転落
【ゴーゴリ】衝動的に原稿を燃やして後悔
【ディケンズ】愚行がやめられない
【ロセッティ】詩集のために妻の墓を掘り起こす
【トルストイ】罪深い性欲
【マーク・トウェイン】とんでもない「異世界転生モノ」を書く
【リラダン】高すぎる身分と低すぎる所得
【モーパッサン】梅毒で狂気に陥る
【コナン・ドイル】シャーロック・ホームズを書きたくなかった
【チェーホフ】美貌へのこだわりと死への恐怖
【ビアトリクス・ポター】きのこ学者の道を挫折
【トーマス・マン】美しい若者が大好き
【ヘルマン・ヘッセ】逃げ癖がひどすぎて悪魔祓いされる
【D.H.ロレンス】『チャタレー夫人の恋人』でフェチ開陳
【アガサ・クリスティ】生涯沈黙した謎の失踪事件
【ヘンリー・ミラー】愛人女性を妻と共有
【ヘミングウェイ】「男らしさ」と女装癖の相克
【マルグリット・デュラス】毒親から利用されて愛をこじらせた
【サリンジャー】犯罪者に愛されて禁書化した『ライ麦畑でつかまえて』
【カポーティ】元祖「オネエ系文化人」の心の闇
▼(巻末付録)珍事・トラブル・不祥事年表
-
会社情報
株式会社ABCアーク
〒105-0004 東京都港区新橋6-22-6 JOYOビル4階
HP:http://abc-arc.asahi.co.jp/
配信元企業:株式会社ABCアーク
コメント