テイラー・スウィフトのニュー・アルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』に関する意味深なヒントが投下された。発売まであと3日となった現地時間2024年4月16日、テイラーはSpotifyとのパートナーシップのもと、16曲入りのアルバムから新たな歌詞を発表した。

 Spotifyは米ロサンゼルス図書館で3日間行われる予定のテイラー・ファンのためのポップアップで未発表の曲の断片を初公開した。押し花とレースのような白いべールがかかった展示ケースには、『ザ・トーチャード・ポエッツ~』の便箋が置かれ、“Even statues crumble if they’re made to wait”(彫像だって待たされれば崩れる)と新しい歌詞が大文字で書かれている。

 同じ頃、Spotifyの『ザ・トーチャード・ポエッツ~』のページには、テイラー自身がタイプライターの前に座り、同じフレーズを打ち込んでいる動画が掲載された。

 比喩を愛するこの34歳の【グラミー賞】受賞者が、2022年に米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”を記録した『ミッドナイツ』に続く新作のヒントをファンに伝えたのは今回が初めてではない。2024年の皆既日食の日である4月8日、彼女はSNSで“Crowd goes wild at her fingertips. Half moonshine, full eclipse(群衆は彼女の指先で熱狂する。月光半分、皆既日食)というタイムリーな歌詞をシェアした。

 そして4月14日には、米小売チェーンのターゲットがニュー・アルバムの特別アナログ盤を発売するというニュースを祝い、“I wish I could un-recall how we almost had it all”(もう少しで全てを手に入れるところだったことを忘れられたらいいのに)という別の断片を投稿した。

 また、各デラックス・エディションに付けられたキャッチフレーズが歌詞を兼ねている可能性もある。例えば“The Manuscript”版の裏面には“I love you, it's ruining my life”(愛してる、それが私の人生をダメにしている)というフレーズが、“The Bolter”版には“You don't get to tell me about sad”(あなたに悲しみについて言われる筋合いはない)というメッセージが記されている。

 テイラーがファンに贈ったアルバムの最初のヒントは、2024年の【グラミー賞】で新作を発表した日のことだった。<最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム>の受賞スピーチでこのニュースを伝えた直後に、彼女はインスタグラムに、「And so I enter into evidence my tarnished coat of arms(そして、私は汚れた紋章を証拠として提出する)/My muses, acquired like bruises, my talismans and charms(あざのように取得した私のミューズ、お守りやチャーム)/The tick, tick, tick of love bombs(愛の爆弾のカチ、カチ、カチ)/My veins of pitch black ink(真っ黒なインクの私の血管)/All’s fair in love and poetry(愛と詩はなんでもあり)」と投稿していた。

テイラー・スウィフト、ニューALから新たな歌詞を公開「彫像だって待たされれば崩れる」