初飛行50周年の特別塗装機は見られるか?

カナダ経由の西回りで飛来の予定

ドイツ連邦国防省は2024年4月16日、同国空軍の戦闘機部隊を日本を含むインド太平洋地域へ派遣すると発表しました。

ドイツは2022年にも「ラピッド・パシフィック2022」という演習名で、日本やオーストラリアを始めとしたインド太平洋地域の各国へ戦闘機を含む空軍部隊を派遣しています。

今回、2年ぶりに戦闘機部隊をインド太平洋地域に派遣するのは、多国籍演習「パシフィック・スカイズ24」に参加するためとのこと。この演習は、ドイツを始め、フランススペインイギリス、アメリカ、オーストラリアインド、そして日本の8か国が一堂に会して実施されます。

なお、ドイツフランススペイン、この3か国で合同部隊を編成して派遣するとしており、ドイツ空軍からはユーロファイター戦闘機8機、「トーネード」戦闘攻撃機12機、A400M輸送機4機、H145M特殊作戦ヘリコプター4機が参加するとしています。一方、フランスは「ラファール戦闘機4機、A400M輸送機3機、A330MRTT空中給油輸送機3機が、スペインユーロファイター戦闘機4機、A400M輸送機2機がそれぞれ参加。さらにEU(欧州連合)として共同運用しているA330MRTT空中給油輸送機も4機参加するそうなので、合計で48機の航空機からなる大派遣部隊になる模様です。

「パシフィック・スカイズ24」は2024年6月中旬から8月中旬にかけてインド太平洋地域で開催され、北米アラスカで行われる「アークティックディフェンダー」、ハワイ周辺海域での「RIMPAC」、オーストラリアで開催される「ピッチブラック」、インドで実施する「タランシャクティ1」、そして日本で行う「ニッポンスカイズ」など複数のパートからなる一大実動演習です。

最初に参加するのは、アラスカでの「アークティックディフェンダー」になるため、西回りで各国を巡るとのこと。大西洋を横断してカナダ経由でアラスカ入りし、そこで訓練を行ったのち、北太平洋を横断して日本には7月中旬に来る予定です。

その後、部隊はオーストラリアでの「ピッチブラック」演習や、ハワイで行われる「リムパック」に参加するとしています。

ドイツ空軍の「トーネード」戦闘攻撃機(画像:ドイツ連邦軍)。