JR東海4月17日東海道新幹線の「N700S」車両の一部に、完全個室タイプの座席を順次導入すると発表した。サービス開始は2026年度を予定。1編成につき2室導入し、オンラインでの打ち合わせを行いたいビジネスパーソンや、プライバシーを気にせずくつろぎたい利用客など、さまざまな利用シーンを想定する。

【画像】東海道新幹線に「完全個室」登場

 個室には専用のWi-Fi、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別で調整可能な照明・空調設備などを用意する。JR東海は「グリーン車よりも更に上質な設備・サービスを備えた」と説明する。詳細な設備仕様やサービス内容、運転区間、価格などは、順次発表する予定だ。

 N700Sは、20年7月から営業運転を開始した車両。高速鉄道で世界初となるバッテリ自走システムを搭載し、床下機器を小型・軽量化することで編成両数を柔軟に構成可能な「標準車両」を実現した。

26年度から「N700S」に完全個室を導入(出所:JR東海公式Webサイト)