GMOインターネットグループは4月18日、全従業員を対象に、生成AIモデル「Gemini Pro」と「Claude3」が「Slack」上で利用できる環境を構築したと発表した。「GPT-3.5」と「GPT-4」も利用可能で、従業員は一度に複数の生成AIモデルに依頼をし、そこから最適解を選ぶといった生成AIの活用ができるようになった。

同社は2024年3月にグループ各社の国内全従業員を対象にアンケート調査を実施。その結果、生成AIツールの有料版を利用できていない従業員の74%が、有料ツールの利用を希望している実態が判明したという。従業員の生成AI活用意欲に応えるため、有料版の生成AIツールを各自で登録する必要なく、生成AIが利用できる環境を構築した。

利用可能な生成AIモデルは、OpenAIが提供する「GPT-3.5」「GPT-4」「DALL-E」、Googleが提供する「Gemini 1.5 Pro」、Anthropicが提供する「Claude 3 Sonnet」の計5種類。従業員は、各モデルを業務によって使い分けたり、複数モデルから異なるアイデアをもらったりするなど柔軟な使い方ができる。Slack上で各モデルを「@GMO ChatGPT4」といったようにメンションすることで利用でき、データ学習されない環境なため安全に利用できるとしている。

実際に利用している同社の従業員からは「一人ひとりが各種生成AIの有料版を契約すると手間がかかり、コストも高くなるので非常に助かる」、「使いたい生成AIをWebブラウザで切り替えなくてもSlack上でシームレスに使えるのは嬉しい」といった声が上がっている。

同社は「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」という目標をを掲げ、今後もグループを挙げて生成AIの活用を推進していく考えだ。
(早川竜太)

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