ディップ(東京)は、2024年3月度 3大都市圏の派遣時給データを発表した。この調査は、同社が運営する、社員・派遣・パートの求人情報サイト「はたらこねっと」に掲載された派遣・紹介予定派遣の求人広告データをもとに集計したもの。それによると、3月の派遣平均時給は1605円となり、前年比で46円、前月比で30円増と上昇が目立つ結果となった。

 時給のアップだけではない、派遣・紹介予定派遣の求人件数は約21万9000件となり、前年に比べて13.7%増、前月比で7.8%増となるなど、派遣の雇用実態は統計上、給与が増えているだけではなく、求人件数の増加も顕著となっている。

 各エリアの平均時給についてみると、関東エリアは1681円(前年比25円増、前月比29円増)、東海エリアは1459円(前年比70円増、前月比30円増)、関西エリアは1503円(前年比69円増、前月比37円増)と軒並み上昇した。

 職種別に平均時給を見てみると、「事務・オフィス系」は1551円(前年比28円増、前月6円減)、「販売・営業・飲食・サービス系」は1516円(前年比15円増、前月比10円増)、「WEB・クリエーター系」は1806円(前年比 1円増、前月比2円減)、「IT・エンジニア系」は2,280円(前年比18円増、前月比14円減)、「医療・介護・研究・教育系」は1572円(前年比72円増、前月比61円増)、「工場・軽作業・物流・土木系」は1363円(前年比37円増、前月比3円増)となった。【写真1】

派遣労働者の時給動向 3大都市圏において軒並み上昇傾向に