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18日あさ放送のNHK連続テレビ小説虎に翼』で法廷劇「毒饅頭殺人事件」の真実が明かされ、仰天する視聴者が続出している。

 

■事実をもとにした法廷劇

寅子(伊藤沙莉)ら学園祭で演じる予定だった法廷劇「毒饅頭殺人事件」。

実際の判例をもとに学長(久保酎吉)が筋書きを考え、涼子(桜井ユキ)が脚本を担当した演劇で、被告人である女給が恋仲だった医学生の男性に殺虫剤入りの饅頭を贈り(結果的にその男性の家族である祖父が死亡)、殺人と殺人未遂の罪に問われたという内容だ。

この日の放送では、寅子たちが実際に饅頭を作ってみることで事件の内容を再検証。毒として使われた防虫剤の混入方法を考えるが、よね(土居志央梨)が「確実に殺すためには大体80匁(およそ300g)(が必要)」と発言。

「饅頭で人を殺すのは無理があり、殺意はなかった」「被告人に知識がなかっただけでは」などと議論する。

 

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■「そう来たか!」「鳥肌立った」

そんななか突然、脚本を担当した涼子が謝罪。法廷劇のモデルとなった判例を調べ直したところ、実際は被告人は女給ではなく女医で、毒は殺虫剤ではなくチフス菌だったことが判明したと明かした。

学長によって事実と違う脚色が加えられていたことに寅子らは衝撃を受ける。法廷劇は存続の危機にある女子部の宣伝として予定されていたものだったことから、よねは「かわいそうな女(女給)を弁護する、優しき女子部の学生たち」という印象を持たせたかったのだろうと推測する。

するとXでは「そう来たか!」「どんでん返しの構成に驚いた」「鳥肌立ったわ!!」などと仰天する人が続出した。

 

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■予想外の展開に衝撃

じつは15日にXで「毒饅頭殺人事件」が話題になった際、「元ネタ神戸チフス饅頭事件かよ…」「元ネタ犯人は、女給ではなく女子医を出た医師」などの元ネタ情報が相次いで投稿。被告人である女の職業や毒の種類などが全く異なることから“ドラマ用に随分改変されたもの”と思われていたよう。

しかし実際はかなり史実に沿っていたという展開で、「チフス菌饅頭事件がどうして劇ではこんなに改変されてるのかと思っていたらこんな展開だったのか」「改変したこと自体を脚本に盛り込むのすごい」「『朝ドラ用に改変したのかな』なんて思ってた」「すごい史実の使い方してくるな」などと視聴者を唸らせた。

また、学長は涼子が書いた脚本に目を通した際に、「私の筋書き通り」と発言。よねは脚本の書き直しを要求し、涼子が「でもこれは先生方が考えてくださった筋書きで…」というと「結局男の言いなりか!?」と憤慨していたが、「こんな形で回収されるとは思ってなくて驚いた!」「これが伏線だったなんて」との声も上がっている。

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