赤星が期待を抱かせるピッチングを披露。横川も頼もしさが増している(C)産経新聞社

 2位の巨人は4月17日の阪神戦で0-2の敗戦。首位・中日が勝利したため、ゲーム差は1.5に広がった。2回無死三塁、4回にも無死満塁など再三チャンスを作りながらも、ものにできず。阪神のヒット数(3本)を上回る8安打を放ちながらも11残塁と拙攻が目立った。

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 攻撃面で課題を残す試合となったが、投手面に目を向けると明るい材料が少なくなかった。この日、今シーズン初先発だった赤星優志は、5回75球、被安打3、2失点の好投を見せてゲームを作った。

 また、失点の内容も決して悪いものではない。3回に2死一、二塁のピンチで森下翔太の痛烈な打球に対し、佐々木俊輔が目測を誤りセンターオーバーのタイムリーツーベースとしてしまったが、打球的にはセンターの守備範囲だった。そのことを考えると不運な失点といえそうだ。

 投球内容は良かったため、次回も先発のチャンスを与えられる可能性は高く、先発として今シーズン初勝利をあげる日はそう遠くないだろう。巨人は今シーズン2試合に登板して防御率0.87と絶好調だったフォスター・グリフィンが8日に抹消された。先にヨアンデール・メンデスも不振のため抹消と、開幕ローテ入りしていた先発左腕2人が抜けた穴は大きいが、まずは赤星が存在感を示した。

 この日は先発の赤星だけではなく6回から登板した横川凱も今後を期待したくなる好投を披露した。今シーズン初登板となったマウンドでは2つの四球で1死一、二塁のピンチを招くが、大山悠輔を遊ゴロ併殺打に仕留める。7回も三者凡退に抑え、2回無安打無失点と結果を残した。

 横川は先発、中継ぎともに経験豊富で、回跨ぎも難なくこなせる。チームとしてはロングリリーフも任せられる横川がブルペンに控えていることはありがたい限りだろう。僅差の場面でも横川が粘り強く投げ、逆転を呼び込んで勝ち星を上げるケースも見られるかもしれない。赤星、横川の若い力がどのように貢献していくのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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